引き戸に鍵を後付けしたい!鍵の種類とおすすめの鍵、後付け方法をプロが解説

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【記事監修者】

島田 宏幸(しまだ ひろゆき)

主任錠前技術者

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日本家屋の標準ドアとしてお馴染みの引き戸は、見た目の風情や開ききった時の解放感が好まれやすく、洋風建物の玄関ドアでも見かけるようになっています。
とは言え洋風の開き戸とは構造が異なるため、後付け出来る鍵の種類や後付け方法がわからない、という方も多いのではないでしょうか?
今回のお役立ちコラムは、引き戸に後付け出来る鍵の種類やプロがおすすめする鍵、後付け方法と費用目安を詳しく解説していきます。

1. 引き戸に後付け出来る鍵の種類

開き戸と引き戸が異なるところは、開き戸が「パタパタとスライドする戸板を押さえ込む」鍵が必要なのに対し、引き戸では「戸枠から真っすぐ離れる戸板を引き留める」鍵、または「複数の戸板を貫いて固定する」鍵が必要な点です。
この構造上の違いにより、引き戸に後付け出来る鍵の種類は限られています。

引き戸にはこんな鍵を後付け可能

・補助錠

鍵の後付けでよくおすすめされている補助錠は、開き戸用だけでなく引き戸用のものも多く販売されています。
設置方式は「ビス留めタイプ」と「両面テープ接着タイプ」に分かれますが、どちらも取り付けが簡単で、軽度のDIY作業が出来る方なら自力でも設置することが可能です。
価格も1,000円前後からと安いので、既に鍵が付いている引き戸のワンドア・ツーロックの防犯強化や、室内用の引き戸に簡易鍵を付けたい場合などに便利です。

なお引き戸用の補助錠には、玄関のドアストッパーのように「戸枠(壁)側のU字金具を戸板側の金具に引っ掛けてロックする」タイプのものもあります。

・召し合わせ錠(引違い戸錠)

2枚の戸板で両開きになっているタイプの引き戸は、戸板の重なり部分を貫くようにロックする「召し合わせ錠」がよく使われています。
イメージとしては、2枚の紙の端部分を少しだけ重ね合わせて、その重なり部分に画鋲を刺して固定するような感じです。

・戸先錠(鎌錠)

召し合わせ錠と同じく引き戸の標準タイプの鍵になっているのが、閉まっている戸板の端を戸枠とくっ付けて離さないようにする「戸先錠」です。
戸板の端から鎌のように曲がったフック状金具が飛び出すのが特徴で、それが戸枠の受け穴に引っかかって固定する仕組みなので「鎌錠」とも呼ばれます。

戸先錠は「1枚の戸板を戸枠とくっ付けた状態で固定する」タイプのため、戸板が2枚ある両開き引き戸で使う場合は、左戸板の左端と右戸板の右端に1つずつの計2つ設置する必要があります(召し合わせ錠なら1つで済む)。

・南京錠

U字型の金具を引っかけるようにロックする小型鍵の南京錠は、固定用の受け具を使えば戸先錠の代わりに使うことも可能です。
戸板と戸枠が接する部分に、Dのような形をした受け金具を取り付けておきます。
そして南京錠のU字フック(ツル)を戸板側・戸枠側両方のリングに通してロックすれば、戸板が戸枠から離れないように固定出来るわけです。

安いものでは数百円で買える手軽さが南京錠のメリットですが、ロック部分にどうしてもガタツキが生じてしまうのがネックです。
また、防犯目的で使うための南京錠となると、ある程度頑丈でツルの部分が広い大型の物が必要です。
南京錠でムダな隙間を作りたくない場合は、戸板と戸枠の受け具をツルの幅ギリギリになるように設置するのが良いでしょう。

・電子錠

ギザギザの金属キーを抜き差しする必要がない電子錠は、建物鍵や車の鍵で一般的になりつつある高性能のIT鍵です。
施錠・解錠のやりかたが金属キーから通信操作方式に代わるだけで、戸板のロック方式自体は、召し合わせ錠か戸先鎌錠の仕組みと変わりません。

電子錠の中で「キーレス錠」と呼ばれるものは、金属キーを使わないためこのような名称になっているだけです。
電子キーのリモコンボタンやテンキー式の暗証番号ボタンでロック解除する手順があり、手動操作が不要な「スマートキー」とは異なります。
一方で「スマートキー」と呼ばれるタイプは、専用アプリをインストールしたスマホの所有者が一定距離内に近づくだけで、自動で通信が行われてロック解除されるハンズフリータイプです。
スマートキーでは基本的に手を使わないので、大きな荷物を抱えているなど手がふさがっている時に便利です。
また、花粉シーズンやウイルスの流行期のように「屋外で物に触れる機会を減らしたい」場合なども、非接触式のスマートキーなら手指の衛生状態を保ちやすくなります。

2. 引き戸への後付けにおすすめの鍵

後付け可能な鍵の種類がわかったところで、次は「プロがおすすめする引き戸用の後付け鍵」の紹介です。
個別の製品名称ではなく種類単位での紹介になりますが、現在引き戸の鍵の後付けをご検討中の方のために、「どんなケースでどんな鍵を選べばいいのか?」を解説します。

引き戸にはこんな鍵がおすすめ!

・既に設置されている鍵以外に補助用の鍵を増設したい

どこか一か所のドアや窓で、今付いている本式の鍵以外にも防犯目的などでサブの鍵を取り付けたい……
こんな場合にオススメなのは、「両面テープ接着タイプの補助錠」です。
玄関などの引き戸だけでなく窓用の補助錠もあり、建物の侵入対策を低コストで手軽に補強することが出来ます。

ビス留めタイプをおすすめしない理由は、戸板や戸枠、サッシなどにビス用の穴を開ける必要があることと、後で不要になった際の取り外しに少し手間がかかるからです。
両面テープ接着なら、後で不要になっても引き剥がして粘着剤を取り除けば元通りです。
ですがビス留めタイプとなると、取り外す際にどうしてもビス穴が残ってしまい、爪楊枝や割り箸などを使った補修にも限界があります。
DIYに慣れていない方がビス留めタイプの脱着作業を行うのは難しいので、誰でも簡単に取り付け・取り外しが可能な両面テープ接着タイプがおすすめなのです。

また、建具に傷を付けられない賃貸物件… アパートや戸建ての借家、賃貸マンションなどでも、傷を付けない両面テープ接着式なら安心です。
補助錠の両面テープは充分な接着力がありますから、ビス留めタイプと比べて極端に外れやすいこともありません。

・今付いている鍵を防犯性の高いものに替えたい

補助鍵の追加ではなく今付いている鍵そのものをグレードアップしたい場合は、「ディンプルキー」がおすすめです。
ディンプルの名称だけですと、一般の方にはあまり聞き覚えがないかも知れませんね。
ですが、「平らな板に小さな穴がたくさん空いたような金属キー」と聞けば、どこかで一度は見たことがあるのではないでしょうか?

ディンプルキーは金属キーを鍵穴に差して回すシリンダー錠の一種で、ギザギザのキーを使う旧式のシリンダー錠よりもピッキング(不正解錠手口)に強いです。
現在販売されている高性能のシリンダー錠の多くはディンプルキーが採用されており、最強クラスのシリンダーとして有名な「カバスターネオ」も、戸先鎌錠と召し合わせ錠に搭載している製品が販売されています。

ディンプルキーは侵入者の7割が鍵開けを諦めるとされる「耐ピッキング性能5分以上」をクリアしており、一部のハイグレード製品では侵入者の9割が侵入を諦める「耐ピッキング性能10分以上」を確保しています。
このため多くの鍵屋や防犯プロが、防犯用シリンダーのおすすめとしてディンプルキーを挙げています。
ディンプルキーについて解説したコラムもございますので、ぜひ読んでみてください。

ディンプルキーってどんな鍵?交換や複製は可能?種類や仕組みをプロが解説

・鍵の開け閉めを楽にしたい

家を出る際には、鍵穴にキーを差してガチャガチャ回しながら施錠する。
帰宅時には、ポケットやバッグから取り出したキーを鍵穴に差し込んで、同じようにガチャガチャ回しながら解錠する……
「鍵の開け閉め」と聞いてまず思い出すのは、このような物理的な操作イメージではないでしょうか?
ですが最近では、高速道路の料金所のETCで「遠隔通信を利用したスマート料金認証」が実用化されているように、引き戸用の鍵でもIT機器の通信機能を利用した「スマート錠」や「キーレス錠」が普及し始めています。

スマート錠もキーレス錠も、ギザギザ鍵を鍵穴に差して回す操作の手間がありません。
夜間の帰宅時など、明りがない真っ暗な玄関先で鍵穴にキーを差すのは大変ですよね。
専用アプリをインストールしたスマホ、またはリモコンボタン付きの電子キーは必要ですが、落としたり盗まれそうになったりした場合でも、着信音や警告ブザーで場所を特定出来る機能があるので安心です。

鍵もスマホも持ち歩きたくない、という方には、「暗証番号入力式のテンキー錠」をおすすめします。
正しい番号を忘れてしまうと鍵を開けられなくなりますが、本当に何も持ち歩かなくても鍵の開け閉めが出来るので便利です。
ただし電気で動かすタイプの電動式テンキー錠は、電気系統のトラブルや電池切れ、水濡れなどで正しく動作しなくなる弱点もあります。
電子機器特有のデメリットが不安な方には、電気を全く使わない変わり種の物理式テンキー錠「キーレックス」はいかがでしょうか。
工事現場の仮設出入り口や商業施設の関係者用通用口などで、数字ボタンがたくさん並んだ縦長の金属部品を見たことはないでしょうか?
それらがキーレックスで、空港など厳重なセキュリティが必要とされる場所でも採用されている、立派な防犯鍵なのです。

・窓からの侵入を防ぎたい

一般に引き戸と聞くと、「建物や部屋の出入り口の戸」を想像することが多いですよね。
ですが実は、ベランダなどのスライド式窓も建物用引き戸の一種です。
空き巣などの侵入窃盗は、鍵がかかっていない窓や開きっぱなしの窓… 防犯用語で「無締りの窓」が侵入経路のトップになっています。
ドア錠のピッキングや窓ガラスの破壊などは、無締りの窓がない場合に仕方なく選択する強行突破的な侵入方法なのです。

窓用の補助錠は、防犯用品としてかなりの種類の製品が販売されています。
窓の開き幅を制限する「窓ストッパー」や、半円系の締め金具「クレセント」の防犯性を強化する「暗証番号式クレセント」「クレセントカバー」など。
これらも立派な引き戸用の鍵ですから、住宅や事務所などの侵入対策をまんべんなく強化するためにも、窓への鍵の後付けを検討したいところです。

3. 引き戸に鍵を後付けする際の注意点

後付け用の鍵を購入して取り付け作業に入る前に、注意しておきたいポイントがいくつかあります。
この確認作業を怠るとせっかくの費用も手間も無駄になってしまいますから、先に注意事項を確認してから鍵を購入するようにしましょう。

鍵を購入・設置する前に必ず確認!

・どんな引き戸に後付けするのかで設置可能な鍵が変わる

引き戸と言っても、玄関ドア用や室内ドア用、和室の障子やふすま、サッシ窓など様々な種類があります。
さらに同じ場所で使われる引き戸でも、材質やサイズ、デザインといった個性が「十枚十色」です。

後付け鍵を正しく選ぶためにも、引き戸のメーカーと品番、今付いている鍵のメーカーと品番をあらかじめ確認しておきましょう。
ホームセンターなどのスタッフに探して貰う場合は、戸板が閉まった状態の引き戸を両面から撮影して、その画像をスマホなどで見せるなどの工夫も効果的です。

補助錠を後付けする場合は、「室外側・室内側のどちらか一方からしか操作出来ないタイプ」が多いことに注意してください。

・引き戸に対応した鍵を購入する

引き戸自体の材質や厚み、戸枠との接触時の形状によって、取り付け可能な鍵の種類が絞られます。
取り付ける鍵を自分で探して購入する場合は、戸板の材質とサイズ、メーカー名と品番を確認・メモしておきましょう。

なお、ふすまと障子は堅牢製を考慮していない簡易タイプの引き戸なので、戸板の穴開け加工が出来ないため、本式錠は基本的に設置出来ません。
どうしてもふすまや障子に鍵を付けたい場合は、両面テープ接着式の補助錠を検討してみましょう。
部屋の内側から一時的に開けられなくしたいだけの場合は、時代劇でよく見かけるつっかえ棒を使うやり方がおすすめです。

・取り付け作業は戸板を閉めた状態で行う

洋風の開き戸に鍵を設置する場合、作業途中でドアを開けられなくなるのを防ぐために「ドアを開けた状態で作業する」のが鉄則です。
ですが引き戸に鍵を設置する場合はその逆で、必ず「戸板を閉めた状態で作業する」ことを覚えておきましょう。
これはなぜかと言うと、引き戸の構造の関係上、戸板が閉まっている状態でないと正しく設置出来ないからです。

戸先錠の場合は、鎌が飛び出すほうの部品と鎌を引っかける受け穴部品の高さがズレてしまうと、鎌が受け穴に収まらなくなり正しくロックできません。
そのため戸板を閉めた状態で受け穴部品と鎌部品を仮留めし、キッチリ高さを合わせることが重要です。
召し合わせ錠の場合は、2枚の戸板の重なり部分を貫くようにロックする仕組みなので、戸板が開いたままでは取り付け作業が出来ません。

・召し合わせ錠は上下の向きを間違えないように取り付ける

召し合わせ錠はパッと見のデザインが「上下対象」のような形をしているので、設置時に上下の向きを間違えると正しく取り付けることが出来ません。
上下の向きの確認方法は、表面に刻印されているメーカー名を見ればすぐに分かります。
室内側・室外側の確認方法は、鍵穴がある方が室外側、ロック操作ツマミがある方が室内側です。

両面とも鍵穴で操作する引き戸錠もありますが、このタイプは室外側からの不正侵入と室内側からの不正脱出(高齢者の徘徊など)を同時に制限したい場合に使える、特殊な用途の引き戸錠です。
必要がないのに間違って購入しないよう気を付けましょう。

・賃貸物件の引き戸では、テープ接着タイプ以外の後付けは厳禁!

アパートやマンション、借家などの賃貸物件では、玄関用・室内用に関係なく管理者に無断で引き戸を加工してはいけません。
そのため賃貸物件で使える後付け用の鍵は、建具に一切傷を付けない両面テープ接着タイプの補助錠のみです。

退去時に鍵を外して元の状態に戻す際は、強く引き剥がすような感じで鍵を取り、剥がし跡の粘着物を取り除けば元の状態に戻せます。
ホームセンターなどで売られている「テープ剥がし液」や、「粘着剤剥がし液」を用意しておくと安心です。
ただし剥がし液は、シンナーやベンジンなどと似たような性質を持つ有機溶剤の一種です(除光液なども)。
プラスチック・ゴム・表面塗装に付着すると変色させたり溶かしたりする恐れがありますので、使用前に製品の注意事項を必ず確認してください。

ビス留めタイプの補助錠、建具への穴開け加工が必要な本式錠を後付けしたい場合は、必ず管理会社の許可を得てから取り付け作業に入りましょう。
管理者の許可なく戸板や戸枠に穴を開けると、賃貸契約違反に問われて修繕費用を請求されることがあります。

4. 引き戸に鍵を後付けする方法

鍵の種類やおすすめの鍵、後付けする際の注意事項が分かったところで、次は実際に引き戸の鍵を後付けする方法を見ていきましょう。
鍵の取り付け作業では、一つでもミスがあると鍵をスムーズに使えなくなり、防犯性が失われたり、戸が開かなくなったりするリスクが生じます。
そのため取り付け作業の手順については、一般の方にも簡単に取り付けられる補助錠で解説していきます。
ビス留め式の自力作業が不安な場合や、建具の加工が必要な本式錠を後付けしたい場合は、プロの鍵屋に任せるのが安全です。

引き戸の鍵の後付け方法

・自分で補助錠を取り付ける際の作業手順

補助錠の取り付け作業は、テープ接着タイプなのかビス留めタイプなのかで必要な道具が変わります。

【用意するもの】
◇共通
取り付け位置に目印を付けるための色付きペン(消せるもの)、または色テープ
◇ビス留めタイプ
 サイズ違いのプラスドライバー数本と、ビス穴を開けるための錐
◇両面テープ接着タイプ
 取り外す際に使える剥がし液、作業をやり直す際の予備両面テープ 

補助錠の後付けでは、戸先鎌錠タイプでもドアストッパータイプでも、基本的な作業手順は変わりません。
「受け具がある方の部品」を戸枠側に取り付けて、「飛び出し(引っかけ)金具がある方の部品」を戸板側に取り付けるだけです。

まずは戸板をきっちり閉めた状態にし、新しく取り付けたい補助錠を、戸板と戸枠の接触部分にテープなどで仮留めします。
この時補助錠は、飛び出し部品と受け部品を結合させてロック状態にしておきましょう。
次に取り付け予定位置に目印を付けますが、ビス留めタイプの場合はビス穴位置にもペン先で目印を付けておくと分かりやすいです。

目印をしっかり付けたら、仮留めしていた部品をいったん外して、受け具部品と飛び出し具部品を分離させます。
実際の取り付けは、戸枠側(壁側)の受け具部品からです。
ビス留めタイプの場合は、あらかじめビス穴位置に錐などで小さな穴を開けておくと、ビスの差し込みが楽になります。
ビス穴が大き過ぎるとビスが滑って刺さらなくなることに注意してください。
受け具部品を指定位置に押し付けながら、ビス穴に1本ずつビスをねじ込んでいきましょう。
ただし、全てのビスを本締めするのは最後です。
全部のビスを8割ほど仮締めした状態で止めておき、戸板側の飛び出し具部品も同じように指定位置に仮ビス留めします。

受け具部品と飛び出し具部品を仮ビス留めしたら、戸板を軽く開け閉めしてから飛び出し具を受け具に引っ掛けて、ロック状態にしてみましょう。
飛び出し具部品が正しく受け具に収まれば、戸を開けられなくなるはずです。
受け具部品と飛び出し部品の全てのビスをもう一度しっかり締め直し、さらに最後にもう一度、戸の開け閉めとロック操作をスムーズに行えることを確認したら作業完了です。

両面テープ接着式も固定用のビスと両面テープの違いだけなので、同じ手順で取り付けられます。
ただし最後の動作確認時に完全に接着してしまうと、位置がズレていた場合に剥がし液を使わなければ部品を取り外せなくなる可能性があります。
テープ接着式の本留めは、まず軽めに押し付けた状態の仮接着で動作確認を行い、問題なく設置出来たことを確認してから強めに押し付けて本接着するやり方がいいでしょう。

・自分で取り付けられない場合はプロの鍵屋に依頼する

戸板や建具の穴開け加工が必要な本式錠は、一般の方が自力で取り付けるのは難しいため、無理せずプロの鍵屋に依頼することをおすすめします。
また、自分で設置作業をしようとして失敗し、どうすれば良いか分からなくなってしまった場合なども、プロの鍵屋に修理や再設置作業を依頼しましょう。
ドア鍵は建物の防犯と住人の安全に直結する大切な設備ですから、正しく設置出来ていないまま中途半端な状態で放置するのは危険です。

当社で受けた出動依頼の中でも、自力での鍵の取り付けに失敗したお客様からの救助要請がいくつかありました。
「失敗したから恥ずかしくて…」、などと遠慮する必要はありません。
お客様の安全と安心こそ鍵屋のサービス目的ですから、出来るだけ早くお気軽に、最寄りの鍵屋にご相談ください。

5. 引き戸の鍵の後付けを鍵屋に依頼する際の費用

専門家に任せるのが一番、と言う意味の「餅は餅屋」という諺があります。
これと同じように、鍵に関するご相談はプロの鍵屋に依頼するのが一番です。
引き戸の鍵の後付けを鍵屋に依頼する際の費用の目安を解説しますので、複数の業者から見積もりを取るなどして、ご予算やご希望に合った提案をしてくれる鍵屋を探してみてください。

鍵屋に依頼する際にかかる費用は?

・10,000円前後~50,000円前後の範囲が相場

鍵屋のサービスは、業者ごとに料金設定が異なることが多いです。
スタッフの現地出張にかかるコストや時間帯料金などの扱いが違うためで、はっきりとした金額は出せませんがおおよその目安になる費用の相場はあります。

まず鍵屋に依頼する費用の一般的な内訳は、「出張料金+作業料金+部品代」です。
後付けしたい鍵を自分で用意する場合は、当然ですが部品代はかかりません。
出張料金+作業料金については、必要な作業工程の複雑さによって変わります。
補助錠のような簡易鍵の設置であれば、部品代別で10,000円~15,000円あたりが相場です。
鍵の付いていない引き戸に新規に鍵を後付けする場合は、戸板などの加工工事も必要になりますので、部品代別で30,000円前後が相場になります。

費用変動が大きくなるのは、後付けする鍵も鍵屋に用意して貰う場合の部品代です。
簡易式の補助錠は1,000円~4,000円ほどの価格帯のものが主流で、取り付け作業も簡単なため、部品代込みでも10,000円台~20,000円程度で収まるでしょう。
戸板などの穴開け加工が必要な本式錠は、価格帯が5,000円前後~30,000円前後と少し高くなっています。
そこへさらに工事費用も発生するので、総額で40,000円~60,000円くらいがおおよその目安になります。

鍵の設置依頼で高額になりやすいのは、カードキーやテンキーなどの電子錠を希望する場合です。
高性能で防犯性に優れる鍵ほど部品価格も高くなり、電子錠となると部品代だけで30,000円~60,000円するような製品が多いです。

鍵屋に後付けを依頼する際は、防犯性能や機能性を重視したいのか、必要最低限度の機能さえあればいいのかを決めておいて、電話時におおよその見積りを貰いながら費用面を相談するのがいいでしょう。
なお、「自分ではわからないから」と費用相談せずに鍵屋に任せっきりにしてしまうと、防犯性や使い勝手を重視した高額製品を用意するかもしれません。
予算に余裕がある方や、会社などの必要経費で落とせるケース以外は、電話で依頼する際に予算条件もしっかり伝えておくことが重要です。

・悪質業者にご注意を!

鍵屋のように「建物・暮らしに深く関わる業者」は、お客様の不安や知識不足に付け込んで、不当な高額請求や嘘の情報の告知でトラブルを起こす悪質業者も少なくないのが現実です。
住宅リフォームの訪問販売業者トラブルがよくニュースになっていますが、鍵屋でも不当な高額請求や嘘の告知で行政処分を受けた悪質業者の事例があります。

悪質業者を見破るコツは、「記載内容や説明は具体的で丁寧か?」を見ることです。
例えばホームページで業者を探す際は、「鍵開け〇千円」のように単一の低料金しか書いていないところは要注意!
安そうだからと早急に依頼してしまうと、作業後に10万円を超えるような高額料金の請求書を示して「追加の作業や機材が必要だった」、などと支払いを迫ったりするのです。
反対に良心的な業者のホームページでは、「この作業事例ではいくらの料金がかかりました」「こちらのご依頼のケースでは総額〇円でした」といったように、作業事例ごとの料金例を細かく記載していることが多いです。
当社サイトの上部メニューの「料金⇒料金詳細」でも、建物や車両などの作業対象ごと、
鍵の新規取り付けや交換といった作業内容ごとに、細かく丁寧な料金記載を心掛けています。
「うちの場合は大体いくらかかりそうだな」、とイメージしやすい料金説明の有無がポイントです。

もう一つのコツは、気になった業者に電話で相談する際に、「電話口での見積りに応じてくれるかどうか」、「とにかく依頼契約を急がせようとしないか」をしっかりチェックすることです。
お客様の状況や要望を充分にヒアリングしないまま、「とにかくすぐに急行します」などと急がせてきたり、「実際に作業してみないと金額は出せません」などとはぐらかしたりする場合は要注意です。
良心的な業者は電話対応もきちんとしていて、お客様のご相談の内容を詳しく丁寧にヒアリングしながら、その場でおおよその費用目安を伝えてくれるところが多いです。
また、「作業対象物が依頼者本人の所有物件なのかどうか」についても確認し、賃貸物件で管理者の許可なく業者依頼するトラブルの防止にも配慮しています。

「細やかで慎重」な対応姿勢を見せる業者は、安心して依頼出来る優良業者の目印です。
逆に「曖昧・せっかち」な対応をしてくる業者は、後で思わぬトラブルに巻き込まれる悪質業者の可能性が高くなります。

なお、鍵のかけつけ本舗では引き戸の鍵にまつわる対応実績も豊富にございます!
大阪府寝屋川市 玄関引違戸錠交換
大阪市生野区 玄関引戸錠交換
埼玉県川口市 玄関引き戸鍵交換

引き戸に鍵を後付けしたい! まとめ

洋風の開き戸と仕組みが異なる引き戸では、後付け可能な鍵の種類が限られています。
引き戸のタイプや材質、サイズをきちんと確認した上で、後付け可能な鍵の種類を絞り込んでいきましょう。
どんな理由で鍵を後付けしたいのかも、鍵選びの判断材料として欠かせません。
一時的に戸の開け閉めを制限したいだけなのか、長く住む家の防犯を強化したいのかなど、設置後の未来も想像しながら後悔しない鍵選びを行いましょう
補助錠を自分で後付けする際は、製品の取扱説明書をよく読んで、手順や取り付け位置を間違えないよう慎重に作業してください。
取り付け作業に失敗した時や、自分では作業出来ないと判断した時は、無理せずプロの鍵屋に相談しましょう。
悪質業者に騙されないよう、ホームページの記載内容や電話口での対応姿勢をチェックしてから依頼する慎重さも必要です。

東京・千葉・埼玉・神奈川・茨城・大阪・京都・奈良・兵庫・滋賀 
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記事監修者

島田 宏幸(しまだ ひろゆき)

記事監修者

島田 宏幸(しまだ ひろゆき)

1964年生まれ。富山県出身。主任錠前技術者。
「鍵のかけつけ本舗」の創業時より当社に在籍。
これまで警察の捜査に伴う開錠や、金融機関における業務用金庫の開錠など、数多くの鍵トラブルを解決してきた。
今も現役として現場作業に携わるほか、教育担当として後輩社員の技術指導や育成も担う。 趣味は釣り、料理。

運営会社情報

  • 会社名

    :株式会社ライフ&テクノロジーズ

  • サイト名

    :鍵のかけつけ本舗

  • 代表者

    :水野辰章

  • 住所

    :〒261-0023

     千葉県千葉市美浜区中瀬1-6

     エム・ベイポイント幕張ビル10階