敷地の侵入対策に!門扉の鍵の交換や後付けの方法をプロが解説

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【記事監修者】

島田 宏幸(しまだ ひろゆき)

主任錠前技術者

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建物の鍵に関する当サイトのコラムでは、玄関や勝手口、室内ドアといった「建物ドアの鍵」について詳しく解説してきました。
ですが自宅や所有物件への不正侵入を効果的に防ぐためには、敷地内への侵入を防いで建物に接近させないための対策も重要です。
そこで今回のお役立ちコラムは、門扉の鍵を交換する方法や門扉に鍵を後付けする方法、かかる費用の目安について詳しく解説していきます。

1. 門扉の鍵の交換や後付けを検討するタイミング

建物への出入り口となる玄関・勝手口・窓については、充分な侵入対策を施すお宅が増えてきています。
一方で敷地の出入り口になる門扉の鍵は開けっぱなしだったり、壊れた鍵・劣化した鍵を付けたままだったりと、建物に比べて後回しにされるケースも少なくありません。

こんな時は門扉の鍵の交換や後付けを!

・劣化や故障で鍵に不具合が出てきた

フードや軒庇で守られていることが多い玄関ドアの鍵と違い、雨風に直接曝されやすい門扉の鍵は劣化するのが早いです。
風で舞い上がったゴミやホコリが鍵穴に入り込んだり、雨に濡れてサビ付いたりといった原因で鍵の劣化は進んでいきます。

鍵を開け閉めする際に「刺さりにくい・抜けにくい・回りにくい」などの違和感があった場合は、完全に動かなくなる前に早めの交換を考えましょう。

・自宅や所有物件の防犯を強化したい

門扉に鍵を付けておらず常時開きっぱなしにしている場合は、敷地の防犯強化を考慮して鍵の後付けを検討するのがお勧めです。
一人暮らしの高齢者を狙った強盗事件が大きなニュースになっていますが、多額の現金や貴重品がありそうな家をターゲットに選ぶ際、その家の防犯体制も下見されることが多いです。
不審な電話を受けた覚えがある場合や、近隣エリアで侵入窃盗事件や強盗事件が発生している場合は、なるべく早めに門扉の鍵の後付けを検討しましょう。

・門扉の防犯効果について

「門が閉めっぱなしのままだと、ご近所さんや宅配業者が来た時に面倒で…」
こんな理由で門扉を開けっぱなしにしている方も少なくないようです。
ですが、門がいつも閉まっている家に入りにくい、近寄りにくいのは、善意の訪問者だけではありません。

空き巣や強盗のような侵入犯罪者は、狙った家をあらかじめ下見することが多いです。
家族構成や生活パターン、玄関や窓の施錠習慣、犬を飼っていないかなど、安全に犯行に及ぶための隙を探すわけです。
そのため、いつも門扉が閉まっている家や門扉の鍵もきちんと施錠している家は、「この建物の住人は防犯意識が高い」と思われ、ターゲットから外されやすくなります。

「どうせすぐに乗り越えられる程度の門(や塀)だから」、などと考えてはいけません。
「割れ窓理論」という言葉をご存知でしょうか?
学校の窓に入った小さなヒビを放置すると校舎全体が荒れてしまう、という意味で提唱された警句です。
門扉も鍵もきちんと閉まっている住宅や事業所は、建物の関係者や地域住民の「防犯の隙を作らない」意識を高め、不審者に犯行を思い止まらせるモデルケースになるのです。

2. 門扉に後付け出来る鍵の種類と特徴

門扉は玄関ドアなどの建物用ドアと構造が異なるため、後付け可能な鍵の種類も変わってきます。
門扉に取り付けられる鍵の種類と、それぞれの主な特徴を知っておきましょう。

門扉にはこんな鍵が後付け可能

・打掛錠

玄関ドアでは使われない鍵なので、打掛錠(うちかけじょう)という名前を知らない方も多いでしょう。
門扉には、鍵穴がないドアノブのようなレバーハンドルが付いていることがあります。
外側から開ける時は、レバーを押し下げると内側のかんぬきが外れる仕組みで、内側からはレバーを上に押し上げることでかんぬきが外れます。

「錠」の字が入っていますが、本来は強風などで門扉が勝手に開いてしまうのを防ぐための部品ですので、鍵というよりも鍵なしのドアノブに近いでしょう。
ロック機能がないことから、チェーンを巻いて南京錠をかけるなど独自の工夫を施す家もあります。

・南京錠、ワイヤーロック

門扉が玄関ドアと大きく異なっている点は、「戸板や格子に隙間がある」ことです。
格子型の門扉があるのはもちろんですが、一枚板のように見える門扉でも、閉じる方の端にわずかな隙間が空いているデザインのものがあります。
そのため両開きタイプの門扉の中央部分や、片開きタイプの門扉と柵が接する部分にチェーンを巻き付け、大きめの南京錠でロックする方法が使えます。

または、自転車用のワイヤーロックをチェーン代わりに使う方法もあります。
ワイヤーカッターなどで簡単に切断されないよう、チェーン部分が太目で頑丈なタイプを選びましょう
ただしチェーンの長さが長過ぎると、強引に門扉を開けてすり抜けるための隙間を作られるかも知れません。
人が通れるほど大きな隙間が開かないように、2重巻き・3重巻きにするなどの工夫も試してみましょう。

・掘込錠

門扉の厚みがある部分に本体部品一式を収納する、外からは見えない本式タイプの鍵です。
一般家庭の玄関ドアでは標準になっているタイプで、鍵穴やノブ部品のみが表面に露出しています。

また、円筒形ノブの中心に鍵穴がある「インテグラル錠」を門扉に付けることも出来ます。
インテグラル錠は必要充分な防犯性能を備えていますが、ノブをしっかり握り込まないと操作出来ず、荷物を抱えている時や力の弱い高齢者の開け閉めには不便です。
最近主流のレバーハンドルと比べると操作性が今ひとつなので、インテグラル錠を新しく門扉に取り付ける必要性は薄いでしょう。

・面付箱錠

団地やマンションなどの集合住宅の玄関で、金属製のドアに付いている本式鍵です。
ロック部品が収まっている錠の本体部分を「箱錠」と言いますが、この箱錠が室内側の表面に露出していることから面付箱錠と呼ばれています。
1つ前に紹介した掘込錠は、この箱錠をドア板の内部に収納するタイプです。

錠前の命と言える基幹部品の箱錠が露出している関係で、防犯性や堅牢製では掘込錠に劣ります。
そのため戸建て住宅の玄関で見かけることはなく、住人同士の密な共同監視が期待出来る集合住宅で主に使われているのです。

・電気錠、電子錠

電気を使って動かす精密機器タイプの鍵で、ホテルの客室のカードキー錠や、集合住宅のエントランスのオートロックなどが有名です。
一般家庭の玄関ドアでも使われるようになっていて、門扉に設置する家も増えています。

ひとくくりに「電子錠」と呼ばれていますが、、正確には建物から配線を引いて電力を得るタイプは「電気錠」で、内蔵電池で動かすコードレスタイプが「電子錠」です。
電気錠は電池の劣化や電池切れで動かなくなる心配はありませんが、停電や漏電といた電気系統のトラブルが弱点です。
一方で電子錠は停電時でも動きますが、電池の劣化や電池切れが弱点なので、定期的な電池交換が必要になります。
さらに当然ですが、どちらのタイプも電子部品が使われていますので、門扉に設置する場合は防水性をしっかり考慮しないといけません。

3. 門扉に鍵を後付けするメリットとデメリット

門扉の鍵も防犯に役立ちますが、必ずしもメリットばかりとは限りません。
門扉に鍵を後付けするメリットとデメリットを頭に入れて、効率よく建物と敷地の安全を確保しましょう。

門扉に鍵を後付けするメリット

・不審者への威圧効果が大きい

門扉の鍵のメリットが最も発揮されるのは、空き巣などの不審者への威嚇効果や、訪問販売業者・勧誘業者を遠ざけやすくなることです。
無計画な行き当たりばったりの泥棒でない限り、侵入犯罪を行おうとする不審者は事前に必ずターゲットの下見をします。
家の前をうろうろしながら、敷地内のドア・窓の鍵や防犯設備の設置状況、敷地内で犬を飼っていないかなどをさりげなく確認するわけです。

門扉が閉まっていて、なおかつ鍵もかかっていると、その分だけ建物に到達するのに時間がかかることになります。
侵入に時間がかかると、建物の住人や通行人、隣近所の住人に見つかるリスクも高くなってしまうわけです。
乗り越えられる程度の高さの門や塀でも、乗り越える最中に見つかってしまえば一巻の終わりです。
そのため門扉がないか開きっぱなしの状態では、訪問者を装いながら玄関や窓付近に接近される隙を作ってしまうことになります。

・敷地内の様子を覗かれにくい

格子状で向こう側を覗けるタイプの門扉であっても、敷地内に入れなくなるだけで覗ける範囲は狭くなります。
門から敷地内に2~3歩だけでも入れるのと、門の外から遠目で覗くだけでは大違いなのです。
そのため門扉に鍵があると、空き巣やストーカーなどに家の様子を詳しく探られるリスクを減らせます。

・ペットの逃亡を防ぎやすい

防犯以外の門扉のメリットとしては、犬や猫、または他のペットが敷地外へ逃げ出してしまうのを防げることです。
逃げた犬が通行人を噛んでケガをさせるなど、ペット絡みの重大事故が時々報道されますよね。
門扉に鍵が付いていれば、ペット動物が自力で鍵を外すことは難しいので、逃亡された末の思わぬ事故を防ぎやすくなります。

門扉に鍵を後付けするデメリット

・門扉の鍵も維持費用がかかる

門扉の鍵は使い捨てではありませんから、防犯効果を長く発揮させるためにも、定期的なメンテナンスや修理・交換の手間、コストを考慮しないといけません。
玄関の鍵の故障や不具合には比較的敏感な方が多いですが、建物から離れている門の鍵となると、劣化したまま長期間放置されるケースが少なくありません。
防犯を諦めた訳ではないのでしょうが、限られた手間と予算を建物の維持に回したい事情が窺えます。

特に電源接続タイプの電気錠では、当然ですが電気代もかかります。
電気料金や契約プランによっては、電気錠の後付けが思わぬ出費になりかねません。

・鍵の紛失や暗証番号忘れで開けられなくなるリスクが増える

鍵屋に持ち込まれるトラブルで比較的多いのは、「キーを失くして玄関のドアを開けられない」といった鍵の紛失によるトラブルです。
さらに依頼件数こそ少ないものの、「テンキー錠の暗証番号が分からず開けられない」といったケースもあります。
玄関ドアの鍵だけでもかなりの頻度でトラブルが発生している訳ですから、門扉の鍵も加わるとなると、単純にトラブルリスクが増えるわけです。

・オートロックで鍵を忘れると閉め出される場合がある

これはオートロック式の電子錠でよくあるケースで、「鍵を忘れたままうっかり出かけて閉め出された」といったトラブルも散見されます。
電気を使わない物理錠ならこのような心配はありませんが、IT機器である電気錠や電子錠は機能面の進化が日進月歩です。
扉が閉まると自動でロックされるオートロックシステムも、令和の今では珍しくなくなってきています。

玄関ドアと門扉の両方にオートロック式の鍵を付けていたりすると、オートロック扉の通過機会が増える分、鍵を忘れて閉め出されるリスクも増えます。
門扉にもオートロックタイプの鍵を付けたい場合は、鍵を持ち歩く必要がない暗証番号タイプの導入も検討しましょう。

4.門扉の鍵の交換方法、後付け方法

門扉の鍵の基本知識をしっかり頭に入れたところで、今付いている鍵を交換する方法と、鍵のない門扉に鍵を後付けする方法を解説します。
なお鍵の後付けでは門扉の穴開け加工が必要で、素人の方には難しいため、業者に依頼する方法を解説しています。

門扉の鍵の交換方法と後付け方法

・鍵の交換~打掛錠の交換手順

まずは打掛錠の交換手順から見ていきましょう。
チェーンと南京錠で補強・施錠している場合はそちらを交換すれば済みますが、打掛錠の部品が劣化・破損してしまった場合は打掛錠を交換しないといけません。

【打掛錠の交換手順】
①敷地側のノブの台座に付いている2本のビスを外す
②道路(敷地の外)側のノブ台座の2本のビスを外す
③敷地側のかんぬき受け具の台座のビスを外す
④全ての打掛錠部品が外れたことを確認したら、新しい打掛錠の部品を逆の手順で取り付ける
➄全ての部品を正しく取り付け終わったら、最後に動作確認をして作業終了

・鍵の交換~掘込錠のシリンダー交換手順

掘込錠は本体部品が門扉の内側に埋まっているので、打掛錠とは異なる手順が必要です。
なお、箱錠ごと一式交換ではなく鍵穴部品(シリンダー)のみの交換も可能で、低コストで簡単に防犯性能を強化することが出来ます。
ここではシリンダーの交換手順を解説します。

【掘込錠のシリンダー交換手順】
①門扉を開けた状態にして、鍵が付いている扉の側面にある縦長の金属板(フロントプレート)の上下ビスを外す
②フロントプレートを外したら、その奥に埋まっている箱錠の表面の4本のピンを探す。(「::」のような配置で刺さっている丸いピン)
③4本のピンのうち、鍵穴部品があるほうの外側2本のピンを抜き、鍵穴部品を門扉から外す
④新しい鍵穴部品を門扉に嵌め込み、③で抜いた2本のピンを元の穴にしっかり奥まで差し込む
➄フロントプレートを元通りに取り付けたら、最後に動作確認をして作業終了

門扉内側の回転ツマミ(サムターン)も同時に交換する場合は、③の後に内側の2本のピンを抜いてサムターン部品を取り外し、新しいサムターンを取り付けてからピンを元通りに差し直します。

・鍵の交換~違う種類の鍵に変えたい場合は鍵屋に相談

門扉の鍵を今と違う種類に変えることも出来ますが、その場合は門扉の規格や鍵の規格によって交換可能な部品が限られます。
素人の方が無理にやると、購入する鍵を間違えて取り付けられないといったミスが起こりやすいので、無理せずプロの鍵屋に相談するのがお勧めです。

鍵屋は作業技術に長けるだけでなく鍵の種類にも詳しいので、お客様の門扉の規格や使用目的を考慮して、予算内の最適な鍵を提案してくれるのも強みです。
限られた予算で確実に効果を得るためにも、鍵屋の知識を有効活用なさってみてください。

・鍵の後付け~門扉の加工が必要なので鍵屋に相談

現代の建物で使われている門扉は、アルミやアルミ鋳物などの非鉄金属、鉄を含むステンレス、または鉄を素材とするものが多く使われています。
デザイン重視の木製門扉も見かけますが、金属製のものと比べると燃えやすく脆いので、あまり多くはありません。

門扉に新しい鍵を後付けする場合、門扉自体にビス穴や箱錠の受け穴を開ける加工が必要になります。
金属加工は一般の方がDIYでやるのは難しく、穴の位置や寸法がズレてしまうと正しく取り付けられなくなるので、プロの業者に任せるほうが安全です。
木製であれば一般の方でも取り付け作業は可能ですが、掘込錠の穴開け加工は難しいので、ビスで表面に取り付けるタイプの鍵にしておくほうがいいでしょう。
または、チェーンを巻いて南京錠でロックする方法や、自転車のワイヤーロックで代用する方法も簡単なのでお勧めです。

5. 門扉に鍵を取り付ける際の注意点・事前に確認したいポイント

門扉に鍵を取り付けることが決まっても、そのまますぐに行動に移るのは時期尚早です。
鍵の後付けにはメリットだけでなくデメリットも存在し、慎重に事前確認しておかないと後悔することになるかも知れません。
門扉に鍵を後付けする際に、前もって確認しておきたいポイントと、取り付ける際の注意点を解説します。

取り付け前・取り付けの際に必ず確認!

・火災や自然災害などの緊急時にスムーズに避難出来るか?

建物のドアや門扉に鍵を後付けする場合、立ち入りが制限されるだけでなく「退室時・脱出時の行動も制限される」ことに注意しないといけません。
小さい子供や体の不自由な方、高齢者の方にとっては、腰くらいの高さの塀や門でも乗り越えるのは一苦労です。
そのため門扉に鍵を付けると、火災発生時や自然災害の被災時に避難しにくくなる恐れがあります。
門扉に鍵を付ける際は、同居する家族や関係者の緊急避難のしやすさも考慮に入れて、後付けするかどうかの判断や、取り付ける鍵の種類を慎重に検討しましょう。

・門扉自体に劣化、変形、破損はないか?

門扉自体に劣化や歪みなどの異常があると、せっかく新しい鍵を用意しても正しく取り付けることが出来ません。
鍵の交換や後付けを考える前に、まずは門扉の状態をしっかり確認しておきましょう。
変形や破損、サビ付きや歪みが目立つ場合。
開け閉めする際の動きが渋い、蝶番が劣化しているなどの異常が見られる場合は、鍵屋ではなく門扉のメーカーに相談して、点検・修理や交換を依頼するのが先決です。

・門扉や鍵の部品を傷付けずに作業出来るか?

鍵を新しく設置する際に、取り付け簡単なタイプだから… と気軽に自力作業しようとする方がいます。
少しでも出費を抑えたいお客様の事情を私たち鍵屋も充分理解していますが、自力作業に失敗したお客様から再設置や修理の依頼が来るケースも少なくありません。

通常の鍵の設置依頼であれば、「ゼロのところに新しい鍵をプラスする」だけで済みますから、かかる料金は鍵の設置作業分と部品代だけです。
ところが、自力作業に失敗した鍵の再設置となると、お客様の作業ミスによって生じた変形や破損を直す作業も必要になり、その分料金が高くなってしまうケースもあるのです。
DIYに慣れていない、またはDIYの経験はあるけど鍵の設置は初めて、という方は、無理に自力作業しようとせずプロの鍵屋に依頼しましょう。

・賃貸物件の場合、大家や管理会社の許可を得ているか?

自分の持ち家や管理物件ではなくレンタル・賃貸物件の場合は、自己判断で付帯設備を勝手に変更したり、新設したりすることは出来ません。
鍵屋で依頼を受け付ける際には、依頼者本人の所有物件なのかどうか、賃貸の場合は管理会社の許可を得ているのかどうかを必ず確認しています。
所有者や管理者の許可なく勝手に鍵をいじってしまうと、後で契約違反に問われたり、損害賠償を請求されたりする恐れがあるからです。

一時的に借りている建物の門扉の鍵を交換したい、または新しい鍵を後付けしたい場合は、先に必ず物件の所有者や管理会社の許可を得ておきましょう。

6. 門扉の鍵を後付けする場合の費用相場

鍵屋に依頼すると決めた場合、やはり気になるのは費用面ではないでしょうか?
業者によって料金設定は異なりますが、参考として当社「鍵のかけつけ本舗」で門扉の鍵を交換・後付けする際の費用目安を紹介させていただきます。
予算設定のご参考になさってみてください。

鍵のかけつけ本舗で門扉の鍵を後付けする場合の費用目安

・総額費用は「基本料金+作業料金+部品代」

当社の料金設定は、「日中or夜間の時間帯別基本料金」、「作業内容に応じた作業料金」、「当社からご購入いただく部品の部品代」の合計がお支払いいただく総額です。

【門扉の鍵を後付けする場合】
<基本料金>
 日中(8:00~19:59) 8,800円
 夜間(20:00~7:59) 14,300円

<作業料金>
 新規取付・簡易錠 2,200円
 新規取付・面付錠 18,700円
 新規取付・掘込錠一式 35,200円
 鍵交換・シリンダー 2,200円
 鍵交換・簡易錠 2,200円
 鍵交換・面付錠 13,200円
 鍵交換・掘込錠一式 16,500円

門扉の鍵の交換・後付けでは、上記の料金表のうち「基本料金のどちらか」と「作業料金のいずれか」が、必ず発生する費用項目です。
新しい鍵の用意も当社にお任せいただく場合は、ご予算に応じて提案させていただく鍵の部品代が加算されます。
新しく付けたい鍵をお客様がご用意される場合は、基本料金+作業料金のみで済みますので、費用目安は11,000円~49,500円の範囲になります。

・部品代は鍵の種類や防犯性能などで大きく変わる

費用項目のうち鍵の部品代については、種類や機能性、防犯性能によってかなり大きく変動します。
高性能の製品ほど高価になるのと同じように、簡単な鍵なら1,000円前後から買えますし、高機能の電子錠などは100,000円以上するものも珍しくありません。

防犯性よりも価格の安さや手軽さを求めたい場合は、5,000円前後の製品がお勧めです。
標準クラスの防犯性を確保したいのであれば、15,000円~30,000円くらいの価格帯の鍵がいいでしょう。
ハイクラスのセキュリティが求められる重要施設の門扉の場合は、少なくとも60,000万円~80,000円程度の高性能鍵が必要になると思われます。

別の考え方として、1箇所の門扉に高価な鍵を1つだけ付けるのではなく、想定予算の半額程度の鍵を2つ設置して「ワンドア・ツーロック方式」にする方法もあります。
侵入犯は鍵開けに時間がかかる建物を避けたがるので、一か所の門扉に2つの鍵を付けていると、見た目の威圧感だけで侵入を断念させる効果があるのです。
とはいえ、簡単に乗り越えられるような高さの門扉(と塀)でワンドア・ツーロックをやっても、あまり意味がありません。
門扉と塀が乗り越えにくい高さや形状である場合に有効です。

・悪質業者にご注意を!

住宅リフォームの訪問販売業者による「不当な高額請求などのトラブル」が相次いでいます。
ですが実は鍵屋の中にも、お客様の不安に付け込む悪質業者が紛れ込んでいるのです。

自分で鍵屋を探す場合は、ホームページの料金説明が細かく丁寧に書かれているところを優先しましょう。
「鍵開け〇千円~」のような最低料金しか記載していない業者は、作業後に理由をつけて想定外の高額料金を請求してくることがあります。
鍵屋の料金は作業内容や部品代で大きく変動するのが普通ですから、「安い場合の費用例、標準的な費用例、高い場合の費用例」など、出来るだけ細かく費用目安を示している業者がお勧めです。

気になる業者に電話で相談する際は、電話口でおおよその見積り料金を案内してくれるかどうか、現在の状況、要望事項、希望予算などのヒアリングを丁寧にしてくれるかどうかをチェックしましょう。
曖昧な受け答えをして、とにかく契約を急がせようとする業者は要注意です。
複数の業者に電話して見積もりを取っておき、対応姿勢の丁寧さや予算条件をじっくり考慮した上で、安心して依頼出来そうな業者を選びましょう。

門扉の鍵の交換や後付けの方法 まとめ

玄関ドアが「建物への侵入を防ぐ最後の砦」だとすると、敷地内への侵入を防ぐ門扉は「不審者の接近を水際で食い止めてくれる防波堤」です。
劣化や不具合がある鍵をそのまま放置するのは危険ですから、少しでも違和感や不安感がある場合は早めに交換するのがお勧めです。
鍵のない開閉ノブだけの門扉は、防犯の役割を充分に果たしているとは言えません。
空き巣、強盗、ストーカーなどの侵入事件が発生している地域では、地域住民の警戒心の高さを見せつけるためにも、なるべく早めの門扉の鍵の後付けを検討しましょう。
DIYが得意でない人は、補助錠などの簡単な鍵であっても取り付け作業に失敗してしまうことがあります。
自力作業が不安な方や、自力作業で失敗してしまった方は、ためらわずにプロの鍵屋に依頼しましょう。
自分で鍵を付ける場合も鍵屋に依頼する場合も、新しく設置したい鍵のタイプで費用が大きく変動します。
鍵を付ける目的や確保したい防犯性能のレベルに応じて、予算を設定しておきましょう。
鍵屋に依頼する際は悪質業者に充分注意し、丁寧で細やかな印象の業者を選びましょう。

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記事監修者

島田 宏幸(しまだ ひろゆき)

記事監修者

島田 宏幸(しまだ ひろゆき)

1964年生まれ。富山県出身。主任錠前技術者。
「鍵のかけつけ本舗」の創業時より当社に在籍。
これまで警察の捜査に伴う開錠や、金融機関における業務用金庫の開錠など、数多くの鍵トラブルを解決してきた。
今も現役として現場作業に携わるほか、教育担当として後輩社員の技術指導や育成も担う。 趣味は釣り、料理。

運営会社情報

  • 会社名

    :株式会社ライフ&テクノロジーズ

  • サイト名

    :鍵のかけつけ本舗

  • 代表者

    :水野辰章

  • 住所

    :〒261-0023

     千葉県千葉市美浜区中瀬1-6

     エム・ベイポイント幕張ビル10階