玄関のドアが開かない！原因や対処法をプロが解説

戸建てから賃貸・分譲など、意外かもしれませんが開閉をともなう機会の多い玄関で、開かないという事態を招くことがあります。

築年数を度外視したとしても、想定していないケースに見舞われると対策を誤ってしまうことも珍しくありません。

そこで本記事では、鍵のプロである、鍵のかけつけ本舗が開かない原因や対処方法を詳しく解説していきます。

思いがけないもので打破できることもあるので、ぜひ最後までご覧になってください。

玄関のドアが開かない原因

玄関のドアが開かない状況下にはさまざまな要因が潜んでいます。主な原因としては7種類あるため該当する点がないか、さっそく順番に確認していきましょう。

鍵の不具合

玄関の鍵穴へキーを指しても鍵が回らない、あるいは刺さらなかったり折れたりするトラブルが挙げられます。

一番考えられる原因としては、鍵穴にゴミが入った、もしくはほこりの侵入から蓄積してしまったことが考えられるでしょう。

他にも見落としがちな点として、鍵の経年劣化や変形なども珍しくありません。

ラッチの故障・不具合

ドア側面にあるラッチ（出入りする三角形の部品）が動かなくなると、ドアノブを回しても空回りする場合があります。

当該ケースの要因は、内部部品の劣化または破損している可能性も少なくありません。加えて、起きうる現象としてドアノブが以前よりも固くなり回らないというパターンもあります。

電子錠の電池切れ

スマートロックや電子錠を使用していると、電池切れが原因で操作できなくなることがあります。

ちなみに電子錠には電池寿命が近くなると事前に点滅表示で知らせる製品もある一方で、未表示というものもあります。

ドア本体の不具合

ドアの歪みや建て付けの悪さが原因で開かなくなるケースがあります。地震や経年劣化による建物の変化が影響する可能性も0ではありません。

地震で液状化現象が起きた後、仮にマグニチュードが小さかった場合、液状化が起きているかは素人判断で判別するのは極めて困難です。

また「内閣府：防災情報のページ（第5章・地震発生時に想定されるリスク・頁3）」にはドア変形・住居内閉じ込め項目に、扉の変形で動かない・出口扉が開かないという記載も確認されています。

出典：内閣府：防災情報のページ（PDF）

玄関ドアノブの劣化

玄関のドアノブは、目視が難しい内部劣化を伴っているパターンも少なくありません。

例えば開かない理由が内部ドアノブの錆びだった場合、目視からの対処は困難です。なお、雨も酸性の特性を持つことから雨晒しの蓄積劣化、他には犬猫以外の鳥類などのペットの尿がかかり、染み込んだ場合でも劣化要因になるでしょう。

さらに海岸付近の立地だと塩害も見落とされがちなケースの1つです。

ドアクローザーの油漏れ

ドアクローザーとはドア上部の油圧機構で開け締めの動作を緩やかにする玄関向けパーツです。

導入してから間もなければ違いますが、長年利用をしているのであれば経年劣化をはじめとした油漏れから開かないことも。

もしドアクローザー型であり思い当たる節があるなら、施工をした住宅・リフォーム業者へ連絡を取り要因を尋ねてみましょう。

鍵の紛失

鍵を紛失した場合、物理的にドアを開けることができなくなります。この場合は管理会社や鍵屋さんへの連絡が必要です。

鍵を無くしてしまったときの対処法については、下記記事でも詳しく解説しています。
鍵を無くした時の対処法をプロが解説！家の鍵が見つからない時にすべきこと

上記記事を見ておくことで、原因を特定して適切な対処を行うことに繋がり、ドアを開ける第一歩となります。

玄関のドアが開かないときの対処法

玄関ドアが開かなくなった際は、原因に応じた適切な対処を試してみましょう。トライする価値がある方法は、合わせて5パターンもあるためじっくりと確認してみてください。

鍵の不具合の場合

もし玄関が開かず、鍵穴に問題があると想定できた場合、汚れの蓄積や侵入が考えられます。仮にゴミや小さな異物だとしたら、ほこりも含めて掃除機で吸い取る対策が有効です。

また鍵穴専用の潤滑スプレーを使用すると、動作がスムーズになる可能性もあるためやってみる価値はあるでしょう。

ただし、ピンセットや針金を使って異物を取り除く行為は、鍵穴自体を傷つけたり内部に詰まったり、状況が悪化する恐れもあるため慎重さが欠かせません。

ラッチの故障・不具合の場合

ドア側面の三角形ラッチの異常なら、工具のドライバーや薄いカードを使い、ラッチを手動で引っ込めてみる対策もできます。

なお、工具を使い玄関で作業するなら、ドアや枠を傷つけないよう慎重に作業しましょう。また四角形ラッチには通用しない手法であることと、三角ラッチの周辺もくまなく目視し、異物が貼り付いていないかのチェックも必須です。

どうやっても玄関ドアが開かない場合は、ラッチが壊れている可能性があるため、鍵屋さんに依頼しましょう。

電子錠の電池切れの場合

電子錠の電池切れのパターンなら、第一に電池交換で鍵操作のリトライをしてみましょう。仮に電池交換後も無反応ならば、意外と盲点となっている電子錠のリセットを試す価値もあります。

どうしても解決できないなら、まずはメーカーサポートに問い合わせてみてください。ちなみに次回の交換時期を忘れないよう、交換日をメモやスマホに記録しておくこともおすすめします。

ドア本体の不具合の場合

玄関ドアが開かないのが歪みだと突き止めたのなら、施工をおこなったリフォーム業者やドアの修繕業者に依頼して調整や交換を行いましょう。

またセルフ対処で蝶番のネジの緩みがあり、締め直す作業を施したとしても修復不可能だった場合、同様に専門家に相談するのが得策です。

鍵の紛失の場合

賃貸の場合での紛失は自己対処ではなく、貸主の大家さんや管理会社に連絡をして鍵の開錠や交換を依頼します。

その際は、貸主が加入している保険の有無によって、有償もしくは無償かで左右されるのも確認必須の理由になります。

一方で警察に鍵の紛失届を提出しておくと、防犯対策にも役立ちます。なお、今後の紛失防止のため、スペアキーを用意しておくと安心です。

なお専門業者に依頼をすることは、迅速性が頼もしく安全にトラブルを解決できます。無理な作業でさらに悪化させる前に相談を検討してください。

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玄関のドアが開かないときの注意点

玄関のドアが開かない場合、焦りを排除したうえでの対処が肝要です。誤った対応は状況を悪化させる可能性があるため、以下の注意点を参考にしてみてください。

潤滑剤の選択に注意する

潤滑剤というのは、玄関をはじめとしたドアの鍵穴専用のものや自転車など、向き不向きの特性があります。

したがって鍵穴に潤滑剤を使用するなら、鍵穴専用の潤滑剤を選びましょう。ミスマッチした潤滑剤だと、異物と混ざり合い固まってしまい状況を悪化させるためリスキーです。

もし専門業者に取り除いてもらうとなると、無駄な支出を発生させるため得策ではありません。

過度な力を加えないこと

ドアや鍵が開かないからといって、過度な力で引っ張ったり押したりするのはNGです。

無理矢理な作業をしてしまうと、ドアや鍵本体が変形を起こすなど、さらに開かなくなり費用がかさむリスクもあります。

細いものを鍵穴に差し込まない

玄関から室内に入れないとき、ついやってしまいがちなのが爪楊枝をはじめとした細いものを鍵穴に差し込んでしまうことでしょうか。

異物が奥に押し込まれたうえ内部で残留し、鍵穴が傷ついたり取り出せなくなったりすると修理費用が高額になる場合があります。

とくに細い木材、プラスチックなどは玄関ドアに差し込むことを厳禁と心得ておきましょう。

賃貸物件では管理会社に相談する

賃貸住宅の場合、無断で鍵の修理や交換を行うとトラブルの原因になる可能性が大です。また揉め事に発展した際、対応を間違えてしまうとさらに火種が拡大して問題を起こすリスクも発生しかねません。

とくに原状復帰で揉めると、訴訟をはじめとした厄介なケースも招きかねないため、必ず管理会社や大家さんに相談して許可を得たうえ、鍵屋さんに依頼する策を講じましょう。

マンション・アパート賃貸では契約書面の確認も怠らないこと

マンションやアパートを賃貸していて、玄関ドアが開かなくなったのが鍵の破損によるものだとすれば、まずは契約書面の確認が要されます。

費用負担は貸主（大家・管理会社）にある、支払いは借主が追うものとするといった約款が記されていることも珍しくありません。

対応がゼロ費用になるケースもあるため、先述のとおり独断は厳禁として尋ねることを先決としましょう。

鍵業者や住宅・リフォーム会社に依頼する場合の注意点

鍵屋さんやドアの施工業者に依頼する場合、作業内容や料金について事前に説明を受け、納得のうえで作業を開始してもらいましょう。

夜間や早朝の場合は、管理会社に連絡できる時間までは緊急対応のみの依頼として、交換の大掛かりな作業は大家ならびに業者とご本人の意見が一致して後日に行うのがベターです。

玄関のドアが開かないときにトラブル解決を鍵屋さんに依頼する場合

玄関のドアが開かず、自分で解決できない場合は、専門の鍵屋さんに依頼するのが確実です。そこで、鍵屋さんに依頼する際のポイントと費用の目安をまとめました。

ドアの新調は種類によって高額になりますが、鍵開けや交換だけなら高価格帯にはならない傾向にあるため、適切な業者選びをすることを念頭に置き各項目をチェックしていきましょう。

鍵屋さんに依頼する際のポイント

料金体系の確認がマストですが、鍵屋さんによって料金は変動します。また「安い」だけをフレーズにして、作業費を具体的に提示しない業者に加えて、広告から見知らぬ業者にお願いするのは避けたいところです。

同時に必要なのは、玄関ドア対処前の段階の確認事項ですが、見積もりを提示してもらったうえで作業に入ってもらいましょう。

なお信頼できる業者を選ぶには、実績があり、評判のある業者に依頼するとトラブルも未然に防げます。

費用の目安

作業内容や鍵の種類によって費用は異なりますが、一般的な料金は以下の通りです。

• 鍵開け（解錠）: 8,800円～
• 鍵の作成: 11,000円＋部品代～
• 鍵の交換: 11,000円＋部品代～
• 新規取り付け（簡易錠/面付錠）: 11,000円＋部品代
• 修理・調整（ラッチ、他）: 8,800円～

なお、玄関キーがくぼみ付きの高性能なディンプルキーだったり、ハイセキュリティの鍵だったりすると料金は2万円代後半から3万円台になります。

ちなみに鍵のかけつけ本舗だと、上記8,800円＋製品代金というリーズナブルな価格帯から玄関ドアが開かない事態の対処が可能です。

その他、鍵業者が普段対応するエリアというのは、スピーディーな駆けつけや遠方すぎない住居での対処がメインになります。

仮にもお住まいの地域から遠く離れた拠点から向かう業者であれば、どこから向かってくれるのか、場所を詳しく尋ねておかなければなりません。

そうでなければ交通費が高額になり、近場の鍵屋さんに頼めば良かった、といった本末転倒の事態にも及ぶからです。

依頼前の注意点

広告関係からの安易な依頼は危険だとお伝えしましたが、他に留意するべき点もチェックしておきましょう。

無料見積もりの活用が前提として、多くの業者は私たち鍵のかけつけ本舗をはじめとして現地見積もりを無料で行っています。

正式な工賃を知り了承をいただいてからの作業が業界の常識につき、詳細を作業後に伝達して高額料金を支払うことだけは避けなければなりません。

他には、キャンセル料が発生するかどうか、事前に確認しておくと安心です。あとは管理会社への連絡として賃貸物件の場合、修理や交換には管理会社の許可が必須なのも覚えておきましょう。

まとめ

玄関ドアが開かない事態で、数々の原因と対処法をピックアップしましたが、思い当たりそうなパターンに該当していたでしょうか？

要因さえわかれば対処可能で好転させられるため、厳禁作業は除いたうえで挑戦してみる価値があります。

自己判断が難しい、かえって悪化しそうとお悩みの場合は、当店鍵のかけつけ本舗は鍵開けを8,800円から行っているため、ぜひ依頼候補にしてみてください。