鍵が抜けなくなった!自分でできるカンタン解決法

『家の鍵(キー)が急に抜けなくなってしまった…』
すんなり刺せたものが抜けなくなるなど、すぐには信じられないかもしれませんね。
でも実は、意外と起こりやすい鍵トラブルのひとつなのです。
鍵が抜けなくなる原因は、突発的なものと経年使用によるものの2パターン。
どれも日頃の扱い方で発生率を減らせますし、簡単な対処法ですぐに抜けることもあります。
今回は鍵が抜けなくなる原因と、抜けない時の対処法・やってはいけないNG行動をご紹介します。

鍵が抜けなくなる原因

鍵(キー)と錠(ロック)の嵌め合いで開閉をコントロールする鍵穴内部は、とてもデリケートで精巧に作られています。
そのため新品の頃はスムーズに動いていても、ちょっとした要因で動作に支障をきたすものです。
鍵が抜けなくなるトラブルは、次の4つの原因で起こります。

ゴミやホコリなどの異物侵入

家のドアの鍵穴には、車のような異物侵入防止用の蓋が付いていません。
キーレスエントリー用のリモコンも、普通の家にはありませんよね。
そのためいつも開放された状態で、異物が入りやすくなっているのです。
風で舞い上がったゴミやホコリ、あるいは敷地の砂や小砂利など……
長年使われた鍵穴に異物がびっしり!といった光景は、私たち鍵屋にとって珍しいものではありません。

小さな子供がいる家庭では、鍵穴に棒などを入れるイタズラも日常茶飯事。
またレアケースではありますが、「ご近所トラブルで接着剤を鍵穴に入れられる」被害も確認されています。
「こんな小さい穴に異物なんて入らない」などと考えていると、不意の鍵トラブルに泣かされるので油断は禁物!

鍵の部品は精巧で、ミリどころかコンマ数ミリ単位まで正確に作られています。
そのためほんの小さな異物でも、内部構造に狂いが生じて鍵の動作を邪魔する原因になるのです。

潤滑剤が減ってきた、または切れた

新品の鍵は、動作を滑らかにするための潤滑剤が入っています。
この潤滑剤が経年劣化で減ったり切れたりすることで、鍵が抜けなくなることがあります。
鍵に使われる潤滑剤は、他の金属用とは違ってベタ付かず、残留物がほとんど出ません。
そのためゴミなどの異物を吸着しにくく、劣化したカスが鍵内部を汚すことはほとんどありません。
メーカーが「KABA」の鍵(カバスターネオなど)は、他社と比べてとりわけ精度が高いことで知られており、潤滑剤もKABA専用の物が使われています。

鍵(手持ちのキー)の変形

堅牢な金属部品の鍵とはいえ、何か固いものにぶつかったり挟まったりすることでダメージを受けます。
また、鍵穴が回りにくいのに無理な使用を繰り返すことでも損傷します。
こうして形が変わった鍵を気付かずに差してしまうと、部品に引っ掛かりが生じることで抜けなくなるケースがあります。
鍵を差す時と抜く時では、鍵山の形状の違いなどから摩擦抵抗も変わってきます。
その結果、「刺さったのに抜けない」事態が起こるのです。

鍵穴内部の変形

鍵穴の中は、細かい部品が複雑に組み合わされた精巧なもの。
経年劣化で摩耗や傷が増えることは、動作がスムーズにできなくなる以外にも、鍵の噛み合わせが上手くいかない原因になります。
専用のスコープを使わない限り外からは覗きにくいので、鍵穴の異常に気付くのは難しいかもしれませんね。
ですが普段の使用時に、鍵を差したり回したりする感触を感じ取ることはできます。

鍵が抜けない時はどうする?対処法とNG行動

突然の鍵トラブルに見舞われると、家に入れない焦りなどから「やってはいけないNG行動」を取ってしまう人がいます。
当社にお電話くださるお客様の中にも時々、「よくよく事情を伺ってみるとNG行動で状況が悪化していた」ケースがあります。
ですが落ち着いて対処できれば、意外とすんなり解決できたりするものです。
鍵が抜けなくなった時に有効な対処法と、絶対にやってはいけないNG行動をお教えします。

対処法その1・いったん鍵から手を放す

鍵が抜けなくなった時に、まずやるべきこと。
それは、「いったん鍵から手を放して深呼吸する」です。
これはなぜかと言いますと、指が鍵をつまんだままでは、つい反射的に力を込めて引き抜こうとしてしまうから。
うんともすんとも言わない鍵は、細かい部品などが引っ掛かっていて抜けない状態です。
そこに無理な力を加えてしまうと、鍵や部品が折れたり削れたりするなど、破損を広げる原因になります。

無意識に起こる身体の動きは、意識して抑えようとしてもなかなか難しいですよね。
私たち鍵のプロでも、重要な作業の前には必ず冷静になるよう心がけています。
いったん頭を空っぽにすることで狭まっていた視野が広がり、やるべきこと、避けるべきことがくっきりと見えてきます。
鍵が抜けなくなったら、まず手を放す。
これを忘れないようにしてください。

対処法その2・弱い力で前後左右に鍵をゆする

頭を冷やして冷静になれたら、次は鍵を優しくつまみ、緩めの力で前後左右にゆすってみましょう。
引っ掛かっていた異物や部品が外れ、すっぽり抜けるかも知れません。

この時注意したいのは、「ガチャガチャと大きな音を立てるほど強くやってはいけない」ということ。
破損させたくないのもありますが、「不正開錠を試みている不審者」に間違われないためでもあります。
知らない人が通りがかった時、「あの人は無理に鍵をこじ開けようとしてる?」と思われることがあるので、余裕を見せるくらいの気配りが肝心です。
力を抜いて、ソフトタッチでやりましょう。

対処法その3・鍵穴用の潤滑剤を注入してみる

新品の錠前には、動きをスムーズにするための潤滑剤が入っています。
それが減ってくると、鍵の動きが悪くなって抜けないことがあるので、潤滑剤があれば使ってみましょう。

ここでひとつ注意があります。
「鍵穴用以外の潤滑剤や食用油」は、鍵穴に使ってはいけません!
鍵穴に使われる潤滑剤は、パウダー状でサラッとしているのが特徴です。
一般用途の潤滑剤の場合、ぬるっとした液状のものが大半ですよね。
機械トラブルに備えて「クレ556」などを常備しているお宅が多いですが、こうした一般用の液状潤滑剤は、複雑で精密な構造の鍵穴には向きません。
なぜなら鍵穴は狭い上に真横を向いていますから、液体が排出されず内部に溜まりやすいからです。
溜まったままで劣化した潤滑剤はやがてベタつき、部品の滑りを妨げたり、ゴミやホコリを吸着して固まるなどの原因になります。
サラダ油などの油類も、同じ理由で絶対に使ってはいけません。
大手鍵メーカーの「MIWA」や「GOAL」は、メーカー純正の鍵穴用潤滑剤を出しています。
また、「鍵穴のクスリ」といった製品はメーカー問わず使えます(KABA製の鍵は不可)。

鍵穴用潤滑剤を備える場合は、可能な限り「玄関先やガレージなど家の外に置く」のがお勧めです。
家の中に置いていると、家に入れない鍵トラブルの時に使えません。

対処法その4・鉛筆の芯の粉を吹きかけてみる

鉛筆やシャープペンシルの芯には、「黒鉛」という成分が使われています。
これは金属の滑りを良くする効果を発揮するため、鍵のメンテナンスでよくお勧めされる方法です。
芯を削って粉末状にしたものを、鍵穴の隙間にそっと吹き込んでみてください。
その後で、優しく鍵をゆすりながら引き抜くように動かします。
こうすることで、鍵にまとわりついた粉末が潤滑剤の役割を果たし、するっと抜けることがあります。

この方法の注意点は、「芯をそのまま隙間に差したりしない」ことです。
なぜなら芯は非常に折れやすいものなので、中に残ると余計な異物を増やす原因になります。
削って粉状したものだけを入れるようにしてください。
また、この時使う芯の種類は「〇B」と書かれたものを選ぶようにしてください。
芯の硬さは粘土と黒鉛の配合比率で決まり、〇Bの数字が大きいものほど黒鉛が多く含まれているからです。

対処法その5・掃除機で鍵穴の異物を吸い出す

家に入れる状態で上の4つの方法がダメだった場合、掃除機を持ち出して鍵穴を吸うのが最後の手段になります。
中で詰まっている異物があれば、掃除機の吸引力で吸い出されるかも知れません。
コツとしては、ノズルの先を鍵穴にくっ付けながら、左右に細かく動かしてやると吸いやすくなります。
ドアが開かず家の中にも入れなければ、ほとんどの場合コンセントも使えないので、鍵屋に相談してください。

鍵トラブルを防ぐために・自分でできるメンテナンス

最後に、対処法の3・4・5を「自分でできる手軽な鍵のメンテナンス」としてご紹介します。

鍵穴用の潤滑剤は効果が高く、鍵の寿命を長持ちさせる一番の方法です。
必ず「鍵穴専用」と書かれたものだけを使うようにし、それ以外の潤滑剤や油類などは厳禁です。
なお潤滑剤を差すときは、必ず鍵穴が乾いた状態でやりましょう。
濡れているとパウダーが固まったりして、上手く効果を発揮できません。
またメーカーが「KABA」の場合、作りがとりわけデリケートなためKABA専用の潤滑剤しか使えません。
高級時計で有名なスイスのメーカーだけあって、鍵の精巧さでも他を圧巻しているわけですね。

鉛筆の芯の粉は、どこにでもある文房具を使ってできる特効薬。
費用もほとんどかかりませんし、国内トップの鍵メーカー「MIWA」のホームページでも紹介されているメンテナンスの小ワザです。
手持ちの鍵のギザギザ部分を鉛筆でなぞってから、鍵穴に差したり抜いたりを4~5回ほどゆっくりと繰り返します。
芯の成分の黒鉛が鍵穴の中でまとわりつき、金属部品の表面を滑らかにコーティング。
終わった後は、鍵と鍵穴に残った粉を掃除機で吸い出すのも忘れないでください。
多量の粉が付いたままだと、かえって動作不良を引き起こす原因になりかねません。

掃除機で定期的にゴミを吸い出すのも、自宅でできる簡単なメンテナンス。
鉛筆の芯の粉とセットでやれば、後始末も異物の除去もついでにできてお得ですよね。

ちょっとした気配りで鍵は長持ちしますから、大切な家の防犯面に弱点を作らないためにも、普段から鍵の取り扱いとメンテナンスを心がけてみてください。

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