車の鍵を無くしたらどうする?鍵紛失時の対処方法をプロが解説

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【記事監修者】

島田 宏幸(しまだ ひろゆき)

主任錠前技術者

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鍵で管理するものの中で車は、生活上大きなウエイトを占めることが多い資産です。
鍵をなくすと移動手段として使えないばかりか、放置状態になることで盗難やいたずらの被害に遭いやすくなるリスクもあります。
今回のお役立ちコラムは、車の鍵をなくした時の効果的な対処方法のアドバイスです。
いくつかの項目は車以外の鍵紛失でも活用できる内容ですので、鍵をなくしてお困りの方はぜひ参考にしてください。

1. 鍵をなくした!解決までの3ステップ

鍵の紛失トラブルは初期対応が肝心です。
いち早く安全に解決するために、「3つのステップ」を意識して行動しましょう。

早期解決・3つのステップ

・ステップ1 身近な場所をくまなく探す

鍵の紛失で当社にご依頼いただいた事例の中には、「なくした鍵が見つかった」という理由でキャンセルされるものも少なくありません。
鍵の紛失に気付いたら、まずは「身近な場所を念入りに探す」ことから始めましょう。
すでに探した場所も再度くまなく確認し、見落としがないようにダブルチェックするのがポイントです。
鍵が見つかりやすい場所について、次の大見出し「2.もれなくチェック!見つかりやすい場所リスト」で詳しく解説します。

・ステップ2 警察に遺失物届を出す

いくら探しても見つからなければ、次のステップは「最寄りの警察に行く」ことです。
外で鍵を落とした場合、誰かが拾って警察に届けてくれているかも知れません。
鍵がまだ届けられていなくても、その場ですぐに遺失物届を出して拾得物の照合を依頼できます。

警察は全国ネットの強力な組織で、膨大な落し物情報が蓄積されたデータベースと組織力が強みです。
鍵が見つかりやすい場所の第2位は警察ですから、面倒がらずにしっかり活用させてもらいましょう。

・ステップ3 状況に合わせて専門業者に連絡する

いくら探してもなくした鍵が見つからず、警察にも届いていない……
こんな場合は、今の状況に合わせて「対応してくれる業者に連絡する」のが3つ目のステップになります。
所有者が管理できずに放置されている車は、窃盗犯やいたずら目的の不審者にとって格好の標的です。
多少の出費は覚悟の上で、専門業者に早めの対応を依頼するのが安全です。

2.もれなくチェック!見つかりやすい場所リスト

なくした鍵が見つかりやすい場所のトップは、「着衣など身近な場所」。
「灯台もと暗し」ということわざがありますが、身近な場所の見落としが紛失トラブル解決の大敵です。
本項では着衣の中以外にも、なくした鍵が見つかりやすい場所、鍵紛失時に探すべき場所を解説します。

鍵が見つかりやすい場所はここ!

・着衣の中

着ている衣服のポケットや重ね着の隙間など、なくした鍵が着衣に紛れ込んでいるケースがよくあります。
すでに探したポケットも再度手を入れて確認し、見落としていないかどうかチェックしましょう。
重ね着している場合、衣服の隙間に鍵が入り込むことがあります。
他にも、ポケットから落ちた鍵がズボンやスカート、靴の中に入り込むこともあります。

・カバンやバッグ、紙袋など手持ち品の中

衣服以外で鍵が見つかりやすい場所は、カバンやバッグ、紙袋などの手持ち品の中です。
何かの拍子に落ちた鍵が入り込むことがあります。
普段バッグに鍵をしまっている場合は、他の中身の陰になっていないか、他の収納スペースに紛れ込んでいないかも確認しておきましょう。

・自宅内

自宅内で保管していたはずの鍵が見つからないこともあります。
自室の保管場所付近を中心に、インテリアの物陰やラグの裏側なども入念に探しましょう。
他の引き出しや小物入れに落ちている可能性もあります。
最後に鍵を見た時からの行動をよく思い出し、廊下やリビング、洗面所などの共用スペースも探しましょう。

・社内

出勤時に鍵の紛失に気付いた場合は、勤務先の建物や立ち回り先を重点的に捜索しましょう。
自分のデスクの周辺や着替に使うロッカー室は、鍵が落ちている可能性が高い最優先の捜索ポイントです。

・車の中

車の鍵トラブルの依頼で多いのは、「鍵を中に閉じ込めたままインロック(インキ―)してしまった」ケースです。
JAFのロードサービスでもインロック時の鍵開けに対応しているくらいで、「車の中にはないはず」などと思い込むのは早計なのです。
ドアがロックされている場合は、窓から見える範囲の車内をくまなく目視確認しましょう。
シートの隙間や足元のスペース部分が盲点になりやすいです。

トランクやメットインに鍵を閉じ込めた可能性がある場合は、外からの確認が難しくなります。
2つ後の項目「4. 鍵紛失時の連絡先~ディーラー」以降の解説を参考に、必要な業者へ鍵開けや鍵作成を依頼しましょう。

・利用施設や公共交通機関

外出時の鍵紛失は、立ち寄った施設や利用した交通機関で落としている可能性があります。
スタッフに声をかけて、鍵の落とし物がなかったかどうか確認しましょう。
トイレを使っていたら、個室や洗面台の付近をよく探しましょう。
交通機関で確認された落し物や忘れ物は、会社でまとめて管理されるのが普通です。
利用した車両をわざわざ追いかける必要はありませんので、会社に電話で問い合わせてみましょう。
その場では鍵が届いていなくても、問い合わせ時に鍵の特徴や連絡先などを伝えておけば、後で鍵の落し物が見つかった時に連絡してくれるでしょう。

なお外出時の鍵紛失で、路上や空き地など人が少ない場所で落とした可能性がある時は、無理に自力で探そうとせず早めに警察に届け出ましょう。

・鍵を持っていそうな人を当たる

自宅で鍵をなくした場合、同居家族がどこかで見つけて保管していることもあります。
持ち主に伝えるのをうっかり忘れるケースはよくありますから、どこかで鍵を見たり拾ったりしていないか聞いてみましょう。
会社では、近くのデスクや受け持ち場所付近にいる関係者に聞いてみましょう。
巡回中の清掃業者や警備員がいる場合は、どこかで鍵を見ている可能性がありますので忘れずに聞きこみましょう。

外出時の鍵紛失では、施設や交通機関のスタッフに対象を絞って聞きましょう。
できれば制服着用、または名札を付けたスタッフに限定するのが安全です。
なぜかというと、見知らぬ第三者に鍵の紛失を知られた場合、泥棒やストーカー目的に悪用される恐れがあるからです。
また同じ理由で、鍵の紛失報告や捜索依頼をSNSなどでむやみに発信することも危険です。

3. 警察へ届け出る~なくした鍵の発見率を高めよう

前項の「 2.もれなくチェック!見つかりやすい場所リスト」の場所を探しても見つからなければ、なるべく早めに警察に届け出るのが賢明です。

警察に届け出るメリット

・全国ネットの国家機関がバックアップしてくれる

説明するまでもありませんが、警察は「全国ネットで膨大な人員とデータベースを有する組織」です。
日本全国の拾得物届と遺失物届のデータを蓄積しており、一致する届け出がないかどうかマッチングしてくれます。
普段はあまりお世話になることがない警察ですが、実は私たちの身近なところで力になってくれる強力な味方なのです。

・警察に届けられる落し物は年間数百万件

警視庁が公開している「遺失物取扱状況」のデータによると、拾得物届の受理件数は令和元年で約415万件、令和2年には約280万件もありました。
しかし一方で遺失物届の受理件数は、令和元年が約104万件、令和2年で約78万件と少なくなっています。
落とし物を拾って警察に届けてくれた人が令和2年には280万人もいる一方で、落とし物をして警察に届け出た人は78万人しかいないのです。
鍵の拾得物も警察に届けられることがありますから、鍵をなくして見つからない時は積極的に警察を頼りましょう。

また警察のホームページでは、全国の都道府県警で受理された拾得物の情報が公開されています。
下記のURLから各都道府県警のページにアクセスし、なくした鍵と類似する拾得物がないかどうか探してみましょう。

警察庁 都道府県警察における遺失物の公表ページ
https://www.npa.go.jp/bureau/soumu/ishitsubutsu/ishitsubutsulink.html

・注意 路上や夜間の鍵探しは危険がいっぱい!

警察庁の「遺失届情報サイト」では、路上など施設以外での落し物や、落とした場所が分からない場合は警察に届け出るよう勧めています。
落とし物探しに夢中になっている時は、周囲への警戒がおろそかになりがちです。
そのため通行車両と接触して交通事故に遭ったり、女性の場合は痴漢やナンパ師に目を付けられる危険が高くなります。
特に暗い夜間の落とし物探しは、事故や犯罪に巻き込まれるリスクが大きいです。

屋外で落した可能性が高い場合や、どこで落としたかわからない場合は、早めに近くの警察署や交番に届け出ましょう。

警察庁 遺失届情報サイト
https://www.npa.go.jp/bureau/soumu/ishitsubutsu/otoshimono/index.html

4-1. 専門業者に依頼しよう~最寄りのディーラー

車やバイクなど車両のトラブルで頼りになるのは、何と言ってもディーラーですよね。
鍵をなくしたり鍵が壊れたりした場合も、この原則はほぼ変わりません。
ただし状況次第では、他の専門業者に依頼するほうがいい場合もあります。
まずは「どんな時にディーラーに依頼すべきか?」を説明します。

こんな時はディーラーに依頼しよう

・車が保管場所にあり、鍵開けを急ぐ必要がない

車両がいつもの保管場所にある場合は、ディーラーに依頼するのが無難です。
ただしディーラーに鍵の取り寄せを依頼する場合、手元に届くまでに1週間前後かかることがあります。
そのため急ぐ事情がない時は、ディーラーへの連絡を最優先に考えましょう。

・安全、確実に解決して欲しい

ディーラーが他の業者と一線を画す強みは、やはり「正規メーカーならではの知識と技術」。
精度の高い純正キーを取り寄せてもらえることで、解決後の鍵トラブル発生の心配が少なくなります。

ディーラー以外の業者に合鍵作成を依頼した場合、研磨の精度が低いことで不具合を起こすことが時々あります。
目の前のトラブルの解決だけでなく、トラブル解決後のアフターフォローもディーラーならまず間違いありません。

・イモビライザーキーやスマートキーはディーラーでしか対応できない

車の鍵のトラブル時に、イモビライザー付きのタイプやスマートキータイプの鍵だった場合は、対応できる業者が限られてしまいます。
車両の開発元であるディーラーなら、自社のどんな車両の鍵でも問題なく対応してくれるので安心です。
鍵屋やJAFのロードサービスで対応できるのは、ピッキングによる鍵開け作業だけです。
エンジン始動や新しい鍵の作製も含めた場合、ディーラーが唯一対応可能な業者になります。

4-2. 専門業者に依頼しよう~ロードサービス

車の鍵をなくすのは、いつもの保管場所にある時だけとは限りません。
ドライブや出張、買い物などの出先で鍵をなくしてしまう場合もあります。
そんな時は、ロードサービスに車両の移動を依頼しましょう。

こんな時はロードサービスに依頼しよう

・道路上に車両がある

鍵をなくして車を動かせないケースでは、「今どこに車があるのか?」によって状況が大きく左右されてしまいます。
道路上に車を長く置いていると、通行車両との接触事故の原因になることがあります。
他にもタイヤをパンクさせられたり盗まれたり、車体を傷付けられたりするなどの犯罪被害に遭うリスクもあります。
または駐車違反の切符を切られて、高額な反則金を支払うことになるかも知れません。

・他者の管理地に車両がある

路上ではなく店舗や会社の駐車場などにある場合も、敷地の管理者から早急な車両移動を求められたり、放置時間分の駐車料金を請求されたりする可能性があります。
車の鍵の紛失は「持ち主の落ち度」になるので、必ずしも土地管理者が見逃してくれるとは限りません。
他者に迷惑をかけてしまうと、余計な二次トラブルにつながることもあります。
できるだけ早くロードサービスに車両の移動を依頼しましょう。

・JAFに加入している

車のトラブル解決業者と言えば、JAF(日本自動車連盟)がまず思い浮かぶのではないでしょうか?
JAFにはもちろん車両移動のサービスがありますが、それ以外にも、車の鍵を閉じ込めてしまった場合の鍵開け作業も行ってくれます。
ただし鍵の作成はできませんので、とりあえず車を早く動かしたい場合はJAFに連絡するのもお勧めです。

JAFの会員であれば、レッカー移動や鍵開けを含むほとんどのサービスを無料で依頼することができます。
年会費はかかりますが、いざという時の車のトラブルでは頼りになるプロ業者です。

・任意保険に加入している

車やバイクの任意保険は、強制加入の義務保険にはないサービスが充実しています。
現在加入中の任意保険にロードサービスがあると、無料または割引価格でサービスを受けられるメリットが付いてきます。
サービス内容は保険会社によって異なりますので、加入中の保険の内容を担当者に確認しておくとよいでしょう。
鍵の作成が必要な場合も、提携業者に格安で依頼できる場合があります。

4-3. 専門業者に依頼しよう~鍵屋

車に限らずあらゆる鍵のトラブルは、プロの鍵屋の出番です。
鍵屋に依頼するほうがいいケースも知っておきましょう。

こんな時は鍵屋に依頼しよう

・とにかく早く鍵を開けたい

鍵屋に依頼するメリットは、早ければ数分、長くても1時間ほどで鍵を開けて貰える点です。
JAFの鍵開けサービスは非会員だと料金が発生し、最も安い「一般道路・昼間」の場合で13,130円かかります(2022年2月現在の料金)。
一方鍵屋は車種(搭載鍵種)によって料金が変動し、簡単な鍵の車種では最安8,000円ほどで済みます。
外国産車の特殊鍵などは50,000円ほどかかることもありますが、鍵の種類や劣化状態によって、鍵屋でないと対応不可能なケースも少なくありません。
鍵屋の鍵開けスキルの高さは、当然ですが他のあらゆる業種を圧倒しています。
どこよりも早く、傷を付けず綺麗に鍵を開けられる鍵のプロ。
場所や種類を問わずほとんどの鍵を開けられる鍵屋は、車の鍵のトラブルでも最優先で依頼したい業者です。

・外出先で鍵を開けて欲しい

鍵屋の強みは、鍵に関する技術や知識だけではありません。
鍵の多くは「建物や金庫などその場を動かせない物」で使われますので、鍵屋の仕事は現地出張が基本です。
車両の鍵のトラブルも、エンジン始動できないことで自走不能なケースが多いですから、どこでもすぐに駆けつけてくれる鍵屋が頼りになります。

自走不能な車をディーラーに預ける場合、トラックに積んで店舗に運んでからの作業になります。
鍵屋のようにその場ですぐに鍵を開けることは、ディーラーにはできません。
またJAFの場合、タイヤのパンク修理やバッテリー上がりからの復帰、またはレッカー移動など「車両自体のトラブル対応」が本業です。
鍵開け作業に絞って言えば、鍵屋ほど高度なスキルを持っているわけではありません。
対応エリア内であれば場所を問わず現場急行してくれて、あらゆる車種の鍵をその場でスムーズに開けられる業者。
他の業種にはない鍵屋の強みは、機動力と技術力です。

・その場で鍵を作って欲しい

「マスターキーを紛失したので、鍵穴から新しいマスターキーを作って欲しい…」
「車を動かすことができないので、店舗持ち込みではなく現地作業でお願いしたい…」
他の業者では一見不可能に見えるこんな依頼も、鍵屋であれば問題なく対応できます。

通常合鍵を作る場合、手元にあるキーを複製するやり方で予備の鍵を作りますよね。
ですがこうした合鍵作成のやり方は、コピーを繰り返すことで鍵の精度が低くなり、使用時に不具合を起こすリスクが高くなってしまいます。
また、盗んだ鍵を持ち込んで複製を依頼される危険もあることから、鍵屋の中には「マスターキーがある状態での合鍵の作製」をお断りしているところも少なくありません(当社も同様です)。

では一体どうするのかというと、「鍵穴の構造を詳しく調べて、その場で新しい鍵を作る」のです。
鍵穴からのマスターキー作成は、高い精度で高品質の鍵を作りやすいメリットがあります。
「車の鍵をなくしてしまい、鍵開けついでに鍵の作製も頼みたい」
「ディーラー取り寄せで日数をかける時間の余裕がない」
こんな場合は、プロの鍵屋に依頼するのが早くて確実です。

5. なくすと大変!特殊な鍵の紛失時の解決方法

ギザギザの鍵山がある金属キーは、鍵の中では比較的簡単な部類の物理鍵です。
ところが最近では電子部品を組み合わせた特殊鍵も普及していて、鍵の種類によっては紛失時の対処が難しいケースも出てきました。
イモビライザーキーやリモコンキーなど、「鍵屋でも対応できないことがある特殊鍵」をなくした場合の解決方法を説明します。

特殊な鍵をなくしたら~鍵タイプ別トラブル解決方法

・共通⇒スペアキーがないかどうかまず確認する

スペアキーの有無は、普通の鍵のトラブルでも真っ先に確認したいポイントですよね。
ですが特殊なタイプの鍵紛失は、鍵屋では対応できないこともある関係でスペアキーの重要性が高くなります。
自宅や会社にスペアキーがないかどうか、まず確認してみましょう。

・イモビライザーキーの場合⇒ディーラーに依頼する

高級車種などで採用されているイモビライザーは、車体側とキー側の電子部品によってエンジン始動を制御される強力なシステムです。
IT関連の技術が使われていることから、イモビライザーキーのトラブル対応には高度な機材や知識が必要とされます。

鍵屋でトラブル対応する場合、緊急開錠用の鍵穴をピッキングすることでドアの鍵開けは可能です。
ですがエンジン始動に専用キーのICチップが必要で、車両側とキー側でID照合させる作業ができません。
イモビライザーキーの紛失は、最寄りのディーラーに対応を依頼しましょう。

・リモコンキー、スマートキーの場合⇒鍵屋またはディーラーに依頼する

リモコンキーやスマートキーも電子部品が使われている鍵ですが、イモビライザーよりは簡単な仕組みなので鍵屋でも対応可能です。
リモコンキーは「ドア開閉のみをボタン操作で行える」単純なシステムで、鍵の作製を受け付ける鍵屋があります。
ただしスマートキーの場合は、ドア開閉のみのリモコンキーとは違い「エンジン始動にもキー側の電子部品が必要」になります。
そのためスマートキーの鍵をなくした場合は、ディーラーに鍵の取り寄せを依頼する必要があります。

・ウェーブキーの場合⇒鍵屋に依頼する

金属製のギザギザキー(物理キー)は、ホームセンターなどでも合鍵を作ってくれるところがありますよね。
ウェーブキーは従来の物理キーとは形状が異なり、鍵の作製にウェーブキー専用の特殊機械が必要です。
そのためホームセンターや小店舗型の鍵屋では作成できない場合が多いので、ウェーブキーの作製機材を持つ鍵屋に依頼するのがお勧めです。

ディーラーで鍵を取り寄せる場合、1週間前後かかることも覚悟しないといけません。
その日のうちに新しい鍵をくれることはまずないので、一日も早く新しい鍵が欲しい場合は鍵屋に作成を依頼しましょう。

・鍵屋に依頼する場合の注意点~悪質業者に騙されないために

鍵屋などの生活レスキュー業者を探す際、「業者のホームページや広告を参考にする」という方も多いでしょう。
ところが生活トラブルを解決してくれるはずの業者の中には、お客様の不安や知識のなさに付け込んで、不当な高額料金を請求してくる悪質業者も存在します。
信用できる鍵屋探しのコツは、「その業者が実在の団体に加盟しているどうか?」をチェックすることです。

鍵屋の業界団体は、加盟業者の技術力やモラルの向上に努めているので、優良業者が集まりやすくなっています。
当社も加盟している「JBR(ジャパンベストレスキューシステム)」は、鍵トラブルや水道トラブルなど生活トラブル解決業者を集めたプロ集団です。
JBR公式のホームページで、対応エリアやトラブル内容を元に最寄りの優良業者を素早く探すことができます。
また、同じく当社が加盟している「日本ロックセキュリティ協同組合」は、厚生労働大臣の認可を受けた全国唯一の鍵屋の業界団体です。

・JBR レスキューなび https://sq.jbr.co.jp/key
・日本ロックセキュリティ協同組合 https://www.jalose.org/

6. 車の鍵をなくさないために!お勧めの鍵紛失の予防法

今回は無事に解決できたとしても、今後再び同じ失敗をしないよう注意しなければ、せっかくの苦労が水の泡です。
本項で「鍵をなくさないためにプロが勧める予防法」をいくつかご紹介します。
鍵紛失のミスを減らして、安心・安全のカーライフにご活用ください。

鍵をなくさないための予防法

・保管場所を1箇所に決めておく

鍵をなくす原因はいくつかありますが、その中に「置き場所を一時的に変えたらなくなっていた」といったパターンがあります。
これは在宅時のなくし物でよくあるケースで、主に置いた場所のうっかり忘れが原因です。
また、「同居家族が見つけて拾ったことを持ち主に伝え忘れる」ケースもあります。
鍵の保管場所は1箇所に固定しておき、むやみに場所を変えないように管理しましょう。
使わない時は必ず保管場所にしまっておき、テーブルやサイドボードなどに置きっぱなしにすることは避けましょう。

・携帯時は手元から離さないようにする

鍵を持ち歩く時、ポケットやバッグから取り出してどこかに置いておくことはありませんか?
鍵は家や車など高額資産を管理するためのものなので、ごく短時間でも出しっぱなしにしてしまうと盗まれる危険があります。
また、ストーカー目的で近づいてくる不審者にとっても、ターゲットの自宅に侵入する格好のチャンスを与えてしまいます。
鍵を携帯する際は、使う時以外は必ずポケットやバッグの中にしまっておく癖を付けましょう。
必要な時以外は鍵を出さない習慣を付けることで、ポケットなどからの出し入れの回数を減らし、落とすリスクも防げます。

・キーチェーンでつないでおく

鍵をなくさないための最も効果的な方法は、「手元から離れないようにする」ことです。
衣服やバッグなどにキーチェーンでつないでおけば、万が一鍵を落としても見失うことはありませんし、不審者から見ても盗みにくいので盗難防止に役立ちます。
ただし鍵を使う時に不便を感じるような長さだと、面倒になって使わなくなるかもしれません。
キーチェーンを選ぶ際は、衣服やバッグにつないだままでも鍵穴に充分届く長さのものを選びましょう。

・紛失防止タグを付ける

落とし物や忘れ物を防止する電子タグは、鍵の紛失予防にも効果的です。
Bluetoothを利用してスマートフォンやスマートウォッチと連動する機能が便利で、タグを付けた持ち物が一定距離以上離れると、アラームを鳴らしたり位置情報を表示してくれたりします。
紛失防止タグは、ネット通販で1,000円~3,000円ほどの価格帯で購入できます。
「スマートタグ」「キーファインダー」の名称で売られていることもありますので、気になった方はぜひ検索してみてください。

鍵をなくした時に備えて~素早く安全に解決するための対策

・スペアキーを用意しておく

鍵をなくさずに済む方法は、どれも確実に効果を期待できる有効策です。
とは言え、普段どれだけ注意していてもミスがあるのが人間ですよね。
鍵をなくしてしまった場合に備えて、いち早く安全にトラブル解決するための準備も整えておきましょう。

鍵の紛失トラブルで真っ先に考えたいのは、やはり「スペアキーがあるかどうか」。
スペアキーがあればドアの開け閉めもエンジン始動もできますし、外出先でもすぐに車両を移動させることができます。
特にイモビライザーキーやスマートキーをなくしてしまうと、鍵屋やJAFで対応できるのは「ドアのピッキング解錠」くらいです。
こんな場合もスペアキーがあれば、問題なく車を使うことができるので安心ですね。

ただし、なくした鍵を拾われたり盗まれたりしていた場合、その鍵を車上荒らしや車両盗難に悪用される可能性が残ってしまいます。
スペアキーがある場合でもマスターキーの鍵紛失をディーラーに報告しておき、鍵の悪用を防ぐ方法がないかどうか相談するのが安全です。

・もしもの時の依頼先や相談先をメモしておく

鍵をなくして自力解決が難しい場合は、プロの業者に解決を依頼しましょう。
ですが咄嗟の緊急事態に、落ち着いて対処できる人はそれほど多くありません。
鍵トラブルで困っているお客様の焦りや不安は、悪徳業者に付け入られる隙を生んでしまいます。
いざという時に慌てなくても済むよう、普段から依頼先の業者をリストアップしておくことをお勧めします。

業界で評価が高い鍵屋や、利用者からの評判が良い鍵屋の連絡先。
最寄りのディーラー店舗の所在地や連絡先、車を使えない場合の交通手段。
加入している任意保険の担当者の連絡先や、保険会社の問い合わせ窓口の連絡先。
どれもメモしておくと役に立つ情報ばかりですから、自宅のメモ用紙やスマホのメモ帳機能などでリストアップしておきましょう。

車の鍵をなくしたらどうする?・まとめ

生活上の足としても資産としても価値がある車は、まさかの鍵のトラブルが思わぬ事態を招きます。
もしも鍵をなくしてしまった場合は、初動対応の3ステップを思い出して効率よく行動しましょう。
自力で何とかできる範囲は、なくした鍵を探す1ステップ目の対処法だけです。
自力解決が難しいと感じたら、できるだけ早く警察に届け出ることや、専門業者に解決を依頼することを考えましょう。
今後二度と鍵の紛失トラブルで困らないためにも、普段から鍵の管理や取り扱いには充分注意し、もしもの時の連絡先を控えておくなど対策をしっかり固めておきましょう。

 

【記事コンセプト】
どの地域でも必ずある依頼パターンが、「鍵をなくしたことによる鍵開け依頼」です。
故障や不具合による開錠依頼と比べても負けず劣らずの件数で、鍵をなくしてお困りの方がいかに多いかを日々実感させられます。
鍵自体は小さくて軽い金属部品、または電子部品に過ぎませんが、その鍵に守られている財産や人の安全には計り知れない価値があります。
当社サイトのコラムなどで「小さな鍵が背負うものの大きさ」を皆様にも実感していただき、暮らしの安心・安全に役立てていただくことを願っております。

 

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記事監修者

島田 宏幸(しまだ ひろゆき)

記事監修者

島田 宏幸(しまだ ひろゆき)

1964年生まれ。富山県出身。主任錠前技術者。
「鍵のかけつけ本舗」の創業時より当社に在籍。
これまで警察の捜査に伴う開錠や、金融機関における業務用金庫の開錠など、数多くの鍵トラブルを解決してきた。
今も現役として現場作業に携わるほか、教育担当として後輩社員の技術指導や育成も担う。 趣味は釣り、料理。

運営会社情報

  • 会社名

    :株式会社ライフ&テクノロジーズ

  • サイト名

    :鍵のかけつけ本舗

  • 代表者

    :水野辰章

  • 住所

    :〒261-0023

     千葉県千葉市美浜区中瀬1-6

     エム・ベイポイント幕張ビル10階