今すぐ解決!緊急時にピッキングで鍵を開ける方法

  • 開かない

家の鍵が急に開かなくなった時、自力で何とか開けられればラッキーですよね。
ですが、侵入を防ぐために作られている鍵を素人が開けるというのは、そう簡単な話ではありません。
今回のコラムは、いざという時にピッキングで鍵を開ける方法の解説です。
鍵穴があるタイプの鍵に限定して、プロの知識をお届けします。

なお本コラムに書かれている内容は、「緊急時を想定した対処法」です。
正当な理由なく道具を所持・携帯することや、みだりに悪用することは絶対にしないでください。

1. チャレンジ前に必ず注意!ピッキングの注意点

ピッキングは、鍵穴があるタイプの鍵を特殊な方法で開ける手口。
セキュリティをこじ開ける技術として、その方法や専用道具について詳しく知る人は限られています。
まずは、ピッキングをする前に覚えておきたい注意点から説明します。

ピッキングの注意点

・鍵穴を傷つけるおそれがある

鍵穴の内部は、対応する手持ち鍵が差し込まれる前提で作られています。
そのため「対応鍵以外のものは全て異物」ということになり、中の部品を傷つけたり壊したりするリスクが高くなってしまいます。
ピッキングとは、「正しい鍵を使わずに中の部品を壊さず開ける手口」です。
ピッキング専用に開発されたツールも存在しますが、法律上「鍵に係る仕事でなければ所持すること自体が違法」になります。
そのため一般の人の緊急開錠は、針金やクリップなどで代用することになります。

専用ツール以外の即席の金属道具は、ふちが鋭角で鋭いことが多く、鍵穴内部を傷つけないための面取りがされていません。
また鍵穴部品との摩擦も考慮されていないので、開けるつもりが逆に壊してしまうなど、大きなリスクがつきものです。
ピッキングはあくまでも、「鍵屋に依頼出来ない場合」「とにかく一刻を争う場合」など、緊急時に限り試すものと覚えておいてください。

・仕事で使う以外でのピッキング専用ツールの所持は違法

前項で書きましたが、ピッキング専用ツールの所持は法律で厳しく制限されています。
2003年に制定された「特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律 」で、正当な理由なく特殊な鍵開け用具を所持することが禁止されました。
正当な理由とは、例えば鍵屋が業務で使う場合。
あるいは防犯関連の仕事の人が、研究や製品開発で必要とする場合などです。

正当な理由なしにピッキング専用ツールを所持すると、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。

・マイナスドライバーの携帯にも要注意!

一般用の工具として馴染み深いマイナスドライバーですが、平たい形状で不正開錠にも使えることから、処罰の対象となるケースがあります。
一般に流通しているネジの種類は、プラスネジがほとんどです。
マイナスネジは一部を除いてほとんど使われることがないので、工具セットに入っているマイナスドライバーの使い道に困る人も多いですよね。

よく使われるプラスドライバーとは違い、マイナスドライバーは修理や分解などで使う機会がほとんどありません。
そのため警察官の職務質問で、ポケットや車のトランクからマイナスドライバーが見つかった場合、「正当な理由なく隠し持っていた」と判断されて検挙される事例があります。
マイナスドライバーの所持や携帯については、他の工具と一緒に工具箱に保管しておくなど、余計な疑いをかけられないよう注意しましょう。
1本だけ持ち歩くようなやり方は、誰が見ても不自然です。

・賃貸物件や借り物の鍵では絶対にやらないこと

訓練を積んだ鍵屋以外のピッキングは、鍵穴を壊すおそれがあるだけではなく、鍵周辺にも傷を付けてしまうリスクがあります。
ピッキングを試すのは、自分の持ち家か所有物品だけにしてください。
借り物で安易にやると、後々大きなトラブルを招くことになります。

2. ピッキングに必要な道具

注意点を充分理解していただけましたら、次はピッキングに必要な道具を説明します。
ピッキングに使う道具は、主に2種類の金属棒です。

ピッキング道具の種類

・テンション

ピッキングで鍵を開ける際は、鍵穴を回転方向に回しながら中の部品を動かします。
この時、鍵穴を回すのに使うのが「テンション」です。
鍵穴内部のロック部品が外れると、回転の引っ掛かりがなくなって鍵が開くわけですね。
鍵穴を回せる最低限度の薄さと幅が必要で、マイナスドライバーがピッキング用具扱いされる理由はここにあります。
先端が薄く広いので、鍵を回すのに好都合というわけです。

テンションの厚さは、鍵穴の幅に収まるものでなくてはいけません。
またテンションの幅の広さは、もう1本の金属棒を鍵穴に入れて動かせる余裕が必要です。
テンションだけで鍵穴の大半が塞がったりしないものを選びましょう。
テンションのイメージとしては、例えば鍵穴をマイナスネジに見立てた場合、ネジの溝
に差し込んで回せる程度の最低限の幅と厚さが必要です。

・ピック

鍵穴の中で抜き刺ししながら、内部のロック部品を動かす道具が「ピック」です。
耳かきに似たような形状で、細い棒の先端にふくらみが付いているものが一般的です。
このふくらみで、ロック部品をいじって動かすわけです。
ロック部品を動かすためには、ピックを前後や上下に細かく動かす必要があります。
テンションの先端の幅が広すぎると、ピックを入れて動かす余裕がなくなるので注意しましょう。

即席でピッキング道具を作る場合に必要なもの

・クリップ

細長い渦巻き状のクリップは、どこの家庭にもある即席ピッキング道具です。
ペンチで曲げて形を変え、テンションやピックを作れます。

・針金

渦巻き状のクリップがない場合は、細めの針金もテンションやピックの代用になります。
鍵穴に入る太さであれば使えますが、あまりに細いと鍵穴やロック部品を動かす強度がなくなります。
特にテンションを作る場合は、鍵穴を回そうとしても曲がらない程度の太さを選びましょう。

・ヘアピン

女性がよく使うヘアピンも、U字型の細いものはピックとテンションの代わりになります。
飾りヘアピンに多い幅広のタイプは、先端の幅が広すぎなければテンションに使えます。

・テンションとピックの作り方

まずは、鍵穴を回すためのテンションを作ります。
テンションに必要な形状は、

◇先端部分  
⇒U字型にして3mm程の幅を持たせ、鍵穴を回せるようにする
◇手持ち部分 
⇒鍵穴を回す時に持ちやすい形

です。

針金の場合は、まず鍵穴に引っ掛ける部分を「長さ1cm・幅3mm」程度のU字型に折り曲げます。
そしてU字型の根元の部分をL字状に折り曲げ、鍵穴に引っかけて回せる形を作ります。
クリップを使う場合は、渦巻き状に重なった部分を広げていきます。
最後に残る内側のU字部分はそのままにし、ペンチで狭めて幅3mm程にします。同じくU字の根元をL字に曲げたら完成です。
ヘアピンを使う場合、先端に付いている丸いふくらみは取り除きましょう。
付いたままだと鍵穴に入らなくなるからです。
ふくらみを取り除いたら、平らな先端部分を鍵穴の下端に刺して回し、引っかかって回転させられるかどうか確認します。
ヘアピンは元々U字型になっているので、Lの字型に開けば完成です。

次にピックを作りますが、ピックの先は真っすぐでもいいですし、先端の長さ5mmほどを斜め45度の角度に曲げてもいいです。
持ち手に当たる部分は、滑ったり落としたりしないよう持ちやすい形にしておきましょう。

3. ピッキングの手順

必要な道具が揃ったら、具体的なピッキングの手順に移りましょう。
あらかじめ知っておいていただきたいのは、「やり方を知っていてもすぐに成功するものではない」ということです。
指先の繊細な感覚が必要で、力加減を間違えると鍵を壊したり傷つけたりで、余計に状況を悪化させるおそれがあります。
また、折れた道具が鍵穴内部に残ってしまうトラブルも多いです。
作業中はソフトタッチで、慎重な扱いを心がけてください。

ピッキングのやり方

・テンションの先を鍵穴に入れて回し続ける

まずはテンションの先を鍵穴に入れ、鍵を開ける方向に少しだけ回します。
ロックが外れていないのでシリンダーは回りませんが、鍵が開くまではずっとテンションに力をかけ続けましょう。
イメージとしては、締まったネジが回るか回らないか程度の力で、ドライバーをひねり続けるような感じです。

テンションに力をかけ続ける理由は、1つ目が「内部のロック部品を固定するため」。
鍵のシリンダーは、二重の円筒のような構造になっています。
そして外側の筒と内側の筒は、円筒ピン状の障害物、または細く薄いディスク状の障害物によって貫かれています。
この障害物が外筒と内筒の境目に引っかかることで、鍵が回らず開かないようになっているのです。
鍵穴に鍵を刺すと、中の障害物が鍵山の形に押し上げられ、引っ掛かりが外れて鍵が回る仕組みです。
ピッキングで開ける場合、ピックで中の一時的に障害物を動かすことは出来ますが、バネの力によってすぐに元の位置に戻されてしまいます。
これを防ぐためにテンションで内筒を回し続け、外筒と内筒の境目に障害物が引かかるようにするわけです。

テンションにかける力は、弱すぎても強すぎてもいけません。
内部の障害物を動かした時、ロックが外れる位置で固定される程度の強さ。
全ての障害物が正しい位置に収まった時に、すんなり内筒が回る程度の強さです。
テンションにかける力が弱すぎると、障害物が外れた時にシリンダーを回せません。
また、せっかく正しい位置で揃えた障害物も、バネの力ですぐ元に戻ってしまいます。
この力加減が、ピッキングの一番難しいところです。

・ピックを鍵穴に入れて中の障害物をいじる

テンションを固定したら、ピックの先を鍵穴に入れて障害物をいじります。
ピックの使い方には2通りの方法がありますが、俗にピッキングと呼ばれるのは「障害物を1本ずついじる方法」です。
これはかなりの経験がないと難しい方法なので、初心者には「レーキング」をお勧めします。
レーキングはピックを大雑把に抜き差ししながら、全てのピンを大体の見当で揃えるやり方です。
テンションの力加減さえ間違えなければ、レーキングで一気に障害物を外すことが出来ます。

素人でも開錠可能なシリンダーは、

◇ピンシリンダー
⇒内部の障害物が円筒状のピンになっているもの
◇ディスクシリンダー
⇒内部の障害物が薄い板状になっているもの

の2種類です。
どちらも同じようにピッキング可能ですが、手持ち鍵の鍵山のパターンでピックの手順が変わってきます。

手持ち鍵の片側だけに鍵山があれば、鍵穴に刺したときに鍵山が向く1方向だけをピックでいじります。
鍵山が上下どちらにもある場合は、鍵穴内部の上と下をピックで擦るようにいじりましょう。

ピックで鍵穴の中を擦る際は、テンションの力のかけ方が変わらないように注意してください。
なかなかピッキングに成功しない時は、鍵穴に耳を近づけておいてから、テンションを緩めてみましょう。
中で「ピンっ!」と音がしたら、テンションにかける力が強すぎる証拠です。
反対に何も音がしなければ、テンションにかける力が弱すぎます。
テンションを戻したときの音の有無で、かける力を微調整してください。

・ピッキングが難しい鍵・こんな鍵は鍵屋に相談

ここで紹介したピッキング開錠は、対ピッキング性能を向上させた堅牢な鍵にはまず通用しません。
プロの鍵屋でも開けるのが難しく、場合によっては対応を断られるほどです。
当社のスタッフは難しい鍵でも壊さずに開けられますが、防犯性が高いタイプの鍵は、素人がピッキングで開けるのはまず不可能と思ってください。
無理に試そうとすると、鍵の破損等のトラブルを招きます。
以下の特徴に該当する場合は、無理に自分で開けようとせずに、鍵屋へ依頼することをお勧めします。

◇ロータリーディスクシリンダー 
⇒鍵穴が「}」を横にしたような形
◇ピンシリンダー・耐ピッキング 
⇒外見では見分けにくく、メーカーの確認が必要
◇ディンプルシリンダー     
⇒鍵穴は綺麗な長方形、手持ち鍵に穴が開いている
◇マグネットシリンダー     
⇒磁力を利用するためピッキングは不可能

4. ピッキング以外で鍵を開ける方法

ピッキングが無理な場合は、他の方法で鍵開けを試す必要があります。
空き巣などでよく使われる方法を紹介しますが、あくまでも緊急時用のためですので、悪用は厳禁です!

建物などを壊さずに済む開錠方法

・バンピング

バンプキーと呼ばれる特殊な鍵で、痕跡を残すことなく鍵を開ける方法です。
ピッキングよりも簡単と言われていますが、この方法で開けられるのはピンシリンダーのみです。
ピッキングに弱いとされるディスクシリンダーですら、バンピングでは開けられません。
バンプキーの入手は日本国内では難しいため、ピッキングと比べてほとんど使われる事例はありません。

・合鍵

意外と盲点になりやすいのが、合鍵の存在です。
自分の家や机の引き出しなどであれば、合鍵があるかどうかはすぐにわかりますよね。
ですが、人命救助などで他人の家の鍵を開ける場合など、合鍵があるかどうかに気付ける人はそれほど多くありません。

・無締りの窓から入って開ける

玄関や勝手口など建物侵入口の鍵は、鍵がかかっていない窓から入れば内側から開けられます。

・カム送り

玄関ドアなどで、鍵の本体部品がドアの中に埋め込まれているものがあります。
その本体部品の一部分を、ドアの隙間から針金などで動かして開ける方法です。
バイパス開錠とも呼ばれ、空き巣などでよく使われています。
鍵穴がある台座が引っ張って浮くようであれば、その隙間から針金などを差し込んで、カム送りでかんぬきを外せます。

・ラッチ押し

トイレなど室内のドアに限り、ドアと枠の隙間に薄いものを差し込んで開ける方法が使えます。
玄関ドアのかんぬきは、四角い長方形の形をしています。
そのため枠の受け穴に嵌ると、鍵を回して引っ込めなければ抜けない仕組みです。
一方の室内ドアは、四角ではなく∠形の「ラッチ」と呼ばれるかんぬきが使われています。
ラッチの傾斜面は必ず内側に向いていて、ドアノブ横の隙間にカードなどを差し込めば、傾斜面を押しこんで開けられます。
外側から開ける場合は、針金やハンガーの先をΓの形に曲げたものを使いましょう。
外から差し込んだフック部分を、引き抜くようにかんぬきの傾斜面に引っかけるのです。

建物など一部の破壊をともなう方法

・サムターン回し

玄関ドアや室内ドアなど、内側に鍵開けツマミが付いている場合の開け方です。
ドアと建具の隙間、またはドアや壁に穴を開け、手や工具などで直接ツマミを動かして開錠します。
内側のツマミを外からいじるわけですから、鍵周辺にそれなりの隙間がなければ出来ません。
ドア板や隙間部分にドリルなどで穴を開ける、またはガタついたドアや建具をこじ開けるなど、破壊的な手順が必要です。

・ガラス破り

玄関ドアや窓開けによく使われる手口で、文字通りガラスを割って内側の鍵を外してしまう方法です。
空き巣が使うガラス破りの手口の中には、「焼き破り」と呼ばれるものもあります。
バーナーなどで熱したガラスに、水をかけて一気に冷やすことでヒビを入れる方法です。
叩き破るのと比べて大きな音が出ず、時間も10秒程度と短く済むメリットがあります。
自宅の緊急開錠でやる場合は、普通に叩き割って大きな音を立てる方が、周囲に気付かせて助けを呼べるのでお勧めです。
助けがいらないトラブルでの開錠なら、周囲に余計な心配をかけないように焼き破りでもいいでしょう。

・壁破り

ドア付近の壁を破って穴を開ける、破壊的な手口になります。
玄関ドアでは難しいですが、古い木造の建物や室内ドアなど、壁が薄い場所では選択肢に入ります。
小さい穴しか開かなければ、サムターン回しを試みる手もあります。

どうしても開けられなければ鍵屋へ依頼

・鍵のかけつけ本舗なら壊さずに開錠可能

自力での鍵開けがどうしても無理な時は、鍵屋に依頼するのが安全です。
当社では、珍しい鍵や防犯性の高い鍵も、壊さずスムーズに開けられる態勢を整えています。
機材も最新のものを取り揃え、ディンプルキーや電子式の鍵も問題なく対応可能です。
故障や劣化が激しいなどで壊すしかないケースもありますが、なるべく綺麗な状態でお電話いただければ、お客様のご負担が最小限度で済みます。

5.ピッキング出来た鍵は要注意! 空き巣に遭わない侵入対策

無事にピッキングに成功したら、ホッと一息ついて安心する人も多いのではないでしょうか。
ですが、訓練されたプロでない人がピッキングに成功した… ということは、「その鍵の防犯はほとんどない」と言い切れるのです。
手慣れた空き巣は、素人が十分以上かけてようやく開けるような鍵も、ほんの数秒~十数秒ほどでいとも簡単に開けます。
今後の防犯性を高めるために、効果的な解決策を紹介します。

ピッキングされないための対策

・耐ピッキング性能の高い鍵を付ける

旧式の鍵でピッキング対策が施されていないものは、防犯上ほとんど役目を果たせません。
一般に広く普及しているディンプルキー型のシリンダーは、鍵穴内部の障害ピンが上下左右の4方向にある複雑な鍵です。
ピッキングにとても強くなっているので、鍵を交換する場合はもっともお勧め出来るタイプになります。
ディンプルキー以外のものでは、旧式の「ピンシリンダー」「ディスクシリンダー
」の改良型もお勧めです。
アンチピッキングと呼ばれるタイプが改良型ですので、鍵交換の選択肢に含めてみてください。

・ワンドア・ツーロック方式にする

1枚のドアに2つの鍵を付ける「ワンドア・ツーロック方式」は、どんな場所でも防犯性を飛躍的に高めてくれるお勧めの方法です。
たとえ簡単な鍵だとしても、2つ以上あれば単純に鍵開けの手間が増えますよね。
空き巣などの侵入犯は、開錠に5分以上かかると約7割が諦めます。
10分かかると9割が諦めるので、鍵を増やして手間を増やす方法がよく効くのです。

ワンドア・ツーロックで付ける鍵は、防犯性の高い高価なものでなくても構いません。
ですが、同じタイプの鍵を2つ付けるやり方よりも、タイプの違う鍵を組み合わせるほうが効果的です。
「ギザギザ鍵+低価格の暗証番号鍵」といった組み合わせなどを検討してみるといいでしょう。

・ピッキングアラーム

ピッキングで不正に鍵を開ける際、独特の振動が鍵穴内部で発生します。
その振動を検知して105db以上の大音量アラームを鳴らすのが、「ピッキングアラーム」と呼ばれる製品です。
侵入者は、音を立てることを極端に嫌います。
視界を遮る物陰に隠れたとしても、音を出せば関係なしに遠くまで響くからです。
侵入者を怯えさせ、周囲に異変を知らせる大音量アラームは、防犯上最も効果的な対策と言えるでしょう。

・防犯カメラを設置する

一般的ですが効果の高い対策として、防犯カメラを設置しておく方法もあります。
普通に導入すると費用がやや高くなりますが、ダミー用の低価格なものであれば、ほとんど出費を気にすることなく買えるでしょう。
ワンドア・ツーロック方式のように、「鍵+防犯カメラ」といった相乗効果が期待出来ます。

・身を隠す遮蔽物を敷地内に作らない

玄関ドアや勝手口などを想定した対策に、「敷地内を見通しやすくする」方法もあります。
姿を見られてしまうことは侵入者にとって命取りですから、ピッキングの際に身を隠しにくくなるよう、敷地内の遮蔽物を出来るだけ減らしておきましょう。

・家の中でも防犯策は必要

一般に防犯を考える時、「家に侵入されない対策だけを考えてしまう」人が多いです。
ですが、万が一建物に侵入されてしまった場合、普段使いの無防備な状況だと好き放題荒らされることになります。

例えば、

◇ピッキングなどの侵入を試みる時に、建物の中の防犯設備が見えるような仕掛けを作る
◇警察で配布している防犯チラシなどを目につきやすい場所に貼っておく
◇昼間の外出時にもテレビやラジオを付けたままにして、中に人がいるように見せかける
ような対策をとっておけば、空き巣などが下見に来た時「この家は止めた方がよさそうだ…」と思わせることが出来ます。

ピッキングで鍵を開ける方法・まとめ

プロの鍵屋がいとも簡単に鍵を開けるピッキングは、一見簡単そうに見えたとしても、長い年月の訓練と知識があるからこそ出来るものです。
安易に試すと余計に状況を悪化させるリスクがあるので、緊急時かつ、自分の持ち家や家財だけに限定してください。
ピッキング専用ツールの所持は、鍵の専門職にしか認められていません
一般の人が持っていると違法になるので、軽はずみな購入・携帯などは絶対に止めてください。
どうしてもピッキング出来ない場合は、鍵屋に依頼して到着を待つなどの慎重な判断が重要です。

当社サイト・記事監修スタッフのご紹介

創業以来の鍵トラブル解決実績・累計12万件以上。
当社へのご依頼をお考えの方から、今現在鍵のトラブルでお悩みの方まで、多くの方に安心・安全をお届けしているサイトです。

【当社サイトのコンセプト】
どんなに難しそうな鍵でも、ポーカーフェイスで素早く開けるプロの鍵屋。
そんな姿に憧れる方も多いようですが、その冷静な作業の裏には、何年・何十年と重ねてきた指のタコや、苦労と努力が詰まっています。
防犯上一般にはあまり公開されることない、ピッキングの詳細な道具や手順。
今この瞬間にお困りの方もおられるからこそ、何かのお役に立つことを願って紹介させていただきました。
当サイト上の全ての言葉やメッセージが、お客様と鍵の関係をより安全に、安心に結んでくれますように。
スタッフ一同、今日も鍵の技術と知識、そしてお客様への思いやりを深めてまいります。

【記事監修者】
島田 宏幸(しまだ ひろゆき)
1964年生まれ。富山県出身。主任錠前技術者。
「鍵のかけつけ本舗」創業時より在籍している、まさに熟練のプロ職人。
ピッキングの早さと精度は社内でもトップレベル。
警察の捜査に伴う開錠や、金融機関における業務用金庫の開錠など、数多くの鍵トラブルの解決に貢献。
今も現役で現場作業に携わるほか、教育担当としても後輩社員の指導や育成を行っている。
趣味は釣り、料理。