ふすまに鍵は設置可能?後付けの方法や注意点を詳しく解説!

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【記事監修者】

島田 宏幸(しまだ ひろゆき)

主任錠前技術者

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家の中で使われる室内用ドアのふすまは、蝶番で動く洋風の開き戸とは構造が異なるため、鍵が付いていることは少ないです。
ですが小さな子どもやペットに入られたくない部屋は、出入り口のふすまや障子に鍵を後付け出来ると安心ですよね。
今回のコラムは、室内用のふすまや障子に鍵を後付けする方法です。
注意点もあわせて紹介しますので、家庭内のプライバシー保護や安全確保にお役立てください。

1. ふすまに取り付けられる鍵の種類は?

玄関ドアで和風の引き戸がちょっとしたブームになっていますが、室内用のふすまは玄関ドアほどの強度や厚みがないため、取り付け可能な鍵の種類が限られています。
ふすまに取り付けられる鍵にはどんな種類があるのか、詳しく見ていきましょう。

ふすまに設置可能な鍵

・補助錠(両面テープ式・ビス留め式)

取り付け簡単で値段も安い補助錠は、窓用のものを仕組みが同じふすまにも流用出来ることがあります。
「天井側のレールの凸部を挟むように固定する」ものなどが100円ショップで売られていて、ふすまを開けようとした時に手前側の戸板の縁に引っかかって開かないようにする仕組みです。
奥側または2枚とも戸板をスライドさせたくない時は、奥側の戸板の表面に取り付けるタイプの補助錠が使えます。

なお、この補助錠は、「戸を開けた時に戸板が壁の内側に隠れるタイプ」では使えません。
戸を開けた時に戸板の表裏どちらかが露出しないと、開く方の戸板の縁にストッパーを設置することが出来ないからです。

・サッシロック(両面テープ式)

補助錠と同じような原理ですが、さらに便利なサッシロックもお勧めです。
製品によってサイズ感は異なりますが、長さ60ミリ・幅25ミリ・厚さ3ミリほどの金属板で、表面部分をスライドさせると∠形状のストッパーに早変わり。
レールに固定する補助錠は、ロックを解除したい時にいちいち取り外さないといけないのが手間です。
ですがサッシロックのロック解除はストッパーを引っ込めるだけでよく、設置も操作も簡単です。

枠や装飾がない平らな一枚板の戸板であれば、天井側でも床側でも好きな高さに取り付けられます。
障子のように薄い部分と枠部分で構成されている戸板の場合は、天井側または床側どちらかの枠部分に取り付けます。
室内側から操作したい場合は、小さな子どもや体の不自由な方でも届くように低い位置がお勧めです。
部屋の外から子供やペットの立ち入りを防ぎたい時は、手が届きにくい高い位置に取り付けましょう。

・掛け金(両面テープ式・ビス留め式)

物置などの簡素な扉でよく使われる鍵で、戸を閉めた時に戸板と戸枠が接する部分を、離れないようにロックします。
戸板側と戸枠側に分かれた部品がそれぞれ「引っかけ金具」と「受け具」の役割をし、引っかけ金具を受け具にセットして固定する仕組みです。

戸板や戸枠の穴あけ加工が必要なビス留めタイプが多いですが、DIYが得意でない方や賃貸物件にお住まいの方は、穴あけ不要の両面テープ接着タイプを探しましょう。
開けた時に戸板が壁の内側に隠れてしまうふすまでも、掛け金なら問題なく使えます。

・南京錠(掛け金を利用して取り付ける)

リング状の受け具に南京錠を付けることで、より強力なロック性能をプラス出来ます。
ただし室内用のふすまは戸板の強度が足りないので、力任せに開けようとすると簡単にビスが外れ、南京錠ごと止め具が外れてしまいます。
厚みがあって硬い材質の戸板で使いたい方法です。

・戸先錠(鎌錠)

掛け金と同じく戸板と戸枠が接する部分を固定する鍵で、戸板の先に取り付けるので「戸先錠」と呼ばれています。
引き戸を開けて鍵を操作した時、戸板の縁から「鎌のように曲がった金具」が飛び出すのを見たことはありませんか?
戸先錠は、戸板から飛び出す鎌状金具を戸枠部分の受け穴に引っかける仕組みです。
穴あけ工事が必要なタイプと両面テープ接着式の2種類あります。

・注意!玄関ドア用の「召し合わせ錠」は取り付け不可

玄関の引き戸では、戸板が重なる中央部分に「召し合わせ錠」と呼ばれる鍵がよく使われています。
これは戸板の重なり部分を貫くことでスライドロックする仕組みで、ある程度の厚みと強度がある戸板でないと設置出来ません。
薄く柔らかい素材が多い室内用のふすまでは、基本的に召し合わせ錠の取り付けは不可能です。

2. ふすまに鍵を付ける前に確認すること

後付けする鍵を購入する前に、いくつかの重要なポイントを確認しておきましょう。
鍵は一見同じような種類や形でも、取り付けるドアの素材やサイズによってラインナップが分かれています。
合わない鍵を間違えて購入しないためにも、ここで説明する確認ポイントをしっかり頭に入れておいてください。

鍵を後付けする前に確認しておきたいポイント

・室内側or室外側のどちらに取り付けるのか?

「在室時に外からドアを開けられたくない」のか、「危険な場所に人やペットが入らないようにしたい」のかで、鍵を取り付けるべき場所が変わります。
例えば浴室のドアの鍵は、入浴中のプライバシーを守るのが目的なので室内側に設置されていますよね。
それとは逆に、危険物の保管庫や物置、山林の立ち入り禁止区域などは、普段は無人の状態にしておきたいので外側に鍵が設置されています。

在室時に外からふすまを開けられたくないのであれば、室内側に設置出来るタイプのものを選びましょう。
小さな子どもやペットを立ち入らせたくない場所には、室外側に設置するタイプか、室内・室外の両方から操作出来るタイプを選びましょう。

・戸板の材質

鍵の後付けの成功or失敗を左右するのは、取り付ける場所の材質と厚みです。
室内用のふすまは玄関ドアほどの堅牢製が必要ないので、軽くて薄い木材や紙材が使われています。
材質や厚みが合わない鍵を買ってしまうと、ビスが上手く刺さらなかったり、両面テープが付きにくかったりするので要注意です。
両面テープ式の鍵を付けたい場合は、「設置場所の材質で接着可能か?」
ビス留め式を付けたい場合は、「ビスが貫通しない程度の厚みがあるか?」「ビスが抜けるような柔らかい材質でないか?」をしっかり確認しておきましょう。

・設置場所の各部サイズ

取り付ける場所の各部サイズの確認は、どんな鍵の設置でも必要になる手順です。
図る場所は大きく分けると2か所あり、1つ目は「戸板の厚み」。
これは戸先錠で鎌錠を収納するためのスペースや、ビス留め式でビスの先端が飛び出さないかどうかに関わってきます。

そして2つ目は、「天井側レール部分の深さと幅」です。
ほとんどの引き戸は、戸板を持ち上げて外しやすくするために床側のレールは浅く、天井側のレールが深くなっています。
そのためレールの凹凸を利用するタイプ補助錠は、充分な設置スペースを確保しやすい天井側レールに取り付けるのが一般的です。

床側にも補助錠を付けて二重ロックにしたい場合は、床側を両面テープ接着式にするといいでしょう。
なおサッシロックを使う場合は、戸板同士の隙間や床側レールと戸板の隙間が、ストッパーを引っ込めた状態の製品厚よりも大きいことが必要です(3~4ミリ以上)。

・管理者に鍵の設置許可を得られるか?(賃貸物件や間借りの住居)

自分で買った持ち家なら、壁などの構造物や建具の変更を好きなように出来ますよね。
ですが賃貸物件や間借りして住んでいる家では、管理者の許可なく勝手に鍵を後付けするとトラブルに発展する恐れがあります。

どうしてもふすまの鍵を後付けしたい場合は、戸板や壁などに傷を付けない両面テープ接着式を選びましょう。
後で鍵を外すように要請された場合でも、テープの跡さえ綺麗に剥がせばすぐに元通りに直せます。
建具への穴あけが必要なビス留め式や戸先錠は、一時的に借りている家で許可なく使うのは厳禁です!

3. ふすまに鍵を後付けする方法

取り付ける鍵の種類を決めたら、いよいよ鍵の取り付け作業の開始です。
作業手順や難易度は、鍵の種類でかなり大きく変わってきます。
作業に必要な道具は、
◇ビス留め式…  プラスドライバー、錐またはアイスピック
◇穴あけ加工式… 鑿(ノミ)、紙やすり、金属やすり
です。
手や指を怪我しないように、作業用手袋もあると安心です。

ふすまの鍵の後付け方法

・作業の前に ~ 少しでも不安があったら無理しない

せっかく正しい鍵を用意出来ても、取り付け作業にミスがあると鍵の性能がムダになってしまいます。
また、家の戸板に対応していない鍵を間違えて購入しているかも知れません。
鍵選びや設置作業に少しでも不安がある場合は、無理に自力で取り付けようとせず、プロの鍵屋に相談するのがお勧めです。

鍵屋の業務は玄関鍵や車の鍵だけでなく、室内鍵の設置や交換も受け付けています。
簡易タイプの鍵の設置も対応してくれるところがありますので、お住まいのエリアに現地出張してくれる鍵屋を探してみましょう。

・補助錠をレールに取り付ける方法

レールに設置するタイプの補助錠の、一般的な取り付け手順を見ていきましょう。

【凹型の補助錠でレールの凸部分を挟むタイプ】
①製品の取扱説明書に従って、固定用ストッパーを目いっぱい開いておく
②製品をレールの凸部分に嵌め込み、ストッパーが閉まる方向にツマミを回す
③しっかり固定されたのを確認したら、戸板を開けようとしてぶつかる際に外れないことを確認する

【凸型の補助錠をレールの凹部分にはめ込むタイプ】
①製品の取扱説明書に従って、固定用ストッパーを目いっぱい引っ込める
②製品をレールの凹部分に挟み込み、ストッパーが開く方向にツマミを回す
③しっかり固定されたのを確認したら、戸板を開けようとしてぶつかる際に外れないことを確認する

・サッシロックを取り付ける方法

サッシロックの取り付けは、戸板の表面や床側レールに両面テープ接着するだけです。

①サッシロックのストッパーを閉じて取り付け予定位置に押し当て、戸板を開ける際に引っかからないことを確認する
②取り付け予定位置のゴミや汚れを掃除しておく
③取扱説明書に従って両面テープの覆いを剥がし、取り付け位置に貼り付ける
④10秒ほど力を加えたまま押し付け、両面テープを確実に接着させる
➄ストッパーが飛び出した状態にし、戸板を開ける際に引っかかって開かないこと、サッシロックが外れないことを確認する

両面テープ接着は、取り付け位置の材質やゴミ・汚れなどで上手くくっ付かないことがあります。
どうしても上手く固定出来ない場合は、強力タイプの両面テープを挟み込むか、ビス留め式の補助錠の利用を検討しましょう。

・掛け金の取り付け方法

掛け金タイプの鍵は、ロック状態で戸板と戸枠が離れないように取り付けます。

【両面テープ接着タイプの掛け金】
①製品の取扱説明書に従って、引っかけ部品と受け具部品を予定位置に仮留めする
②引っかけ金具が受け具にピッタリ収まる位置に合わせ、鉛筆などで印をつける
③両面テープの覆いを剥がし、それぞれの部品を定位置に接着する
④引っかけ金具を受け具に収めた状態で、戸板がしっかりロックされること、掛け金が外れないことを確認する

【ビス留めタイプの掛け金】
①受け具部品と引っ掛け金具部品を予定位置に仮留めする
②ビス穴に鉛筆やカラーペンの先を入れて、ビス穴位置の目印を付けておく
③ビス穴位置に錐やアイスピックを刺してビス受け穴を作る。この時ビス受け穴がビス幅よりも狭くなるように注意!
④製品の取扱説明書に従って部品を定位置にビス留めする。この時ビスは垂直に刺し、斜めに入らないよう注意する
➄戸板を閉めた状態で引っかけ金具を受け具に通し、しっかりロックされること、ビスが抜けたりグラついたりしないことを確認する

ビス留め作業の注意点は、「手元が狂ってビスが斜めに入ってしまう」失敗例が多いことです。
ビスが斜めになってしまうと部品の位置もズレますので、設置面に対して垂直にビスを刺すように注意してください。
また電動式ドライバーは、回転力が強過ぎてビス山を潰してしまうことがあるのでお勧め出来ません。
手回し式のドライバーで慎重にビスを回していきましょう。
間違えて開けたビス穴を埋めたい場合は、爪楊枝や割り箸を穴に刺して表面ピッタリの長さに切り、補修用パテや木工用ボンドで隙間を埋める方法がお勧めです。

・南京錠の後付け方法

南京錠を付ける場合は、当然ですが「U字型の引っかけ金具(ツル)を通すためのリング部分」が必要です。

①取扱説明書に従って南京錠のツルを引き出し、戸板と戸枠のリングに通してロックする
②南京錠をロックしたら、戸板を開けようとした際に受け具が外れないことを確認する

南京錠の安いものは百円程度から買えますが、もっと手軽に済ませたい場合は、U字型の金属棒をリングに通してぶら下げるだけでも簡易ロックの代わりになります。
「∞」状の受け具の穴に、U字の2本の棒を上方向から差し込むような感じです。

・戸先錠(鎌錠)の後付け方法

戸先錠には、戸板や枠の内部に部品を収納する本式タイプと、表面にビス留めする簡易タイプがあります。

【本式タイプ(戸板の穴あけ加工が必要)】
穴あけ加工が必要な本式タイプの戸先錠は、穴の位置やサイズが数ミリズレただけでも正常に動作出来なくなります。
自力での取り付け作業が不安な方は、無理せず鍵屋に依頼しましょう。

①戸板側の鎌錠部品と戸枠側の受け具部品を取り付け位置に仮留めして、鉛筆などで目印をつける
②製品の取扱説明書に従って、戸板の鎌錠設置位置に鑿とやすりで穴を開ける
③②であけた穴に鎌錠部品をはめ込んで仮留めする
④受け具部品を戸枠側の取り付け位置にビスで仮留め、または鑿で開けて穴にはめ込んで仮留めする
➄鎌錠が受け具にきちんと収まることを確認したら、ビスでしっかり固定する
➆戸板を閉めて鎌錠をロックし、戸を開けようとした時に部品がグラついたり外れたりしないことを確認する

各部品の収納穴が部品サイズよりも広くなってしまった場合は、薄い板や厚手のシートを挟むことで隙間を埋められる場合があります。
挟む物が柔らかいとグラついてしまう点にはご注意ください。

【ビス留めタイプ(ビス穴が必要)】
①部品の取り付け予定位置位に、各部品を仮留めする
②ビス穴にペン先を差し込んで、ビス穴位置の目印を付ける
③鎌錠側の部品を定位置にビス留めする
④受け具側の部品を定位置に仮留めし、鎌錠を施錠状態にして受け具に刺し込む
➄鎌錠が受け具にピッタリ収まる位置で、受け具部品をビス留めする
⑥戸を開けようとした際に鎌状部品や受け具部品が外れないことを確認する

ビス穴の補修には、爪楊枝や割り箸を使いましょう。

4. ふすまの鍵の代わりに使える便利グッズは?

補助錠やサッシロック、掛け金や戸先錠以外にも、ふすまの鍵として使えるグッズがいくつかあります。
100円ショップでも買えるグッズを鍵代わりにする方法を見ていきましょう。
あまりお金をかけたくない方や、取り付け作業を簡単にしたい方にお勧めです。

100均グッズでふすまを開かなくする方法

・消しゴムなどのゴム片を天井側レールの溝に挟む

ペットを部屋に入れたくない時など、ごく一時的なふすまのロックで使える方法です。
消しゴムやクッション用ゴムなど、細長いゴム片を天井側レールの溝に嵌め込んで、ゴムの摩擦で戸板を開きにくくします。
少しでも強い力がかかると簡単に外れますので、子どもに対して使う場合は体力面の発達具合を見て検討しましょう。
2つや3つのゴム片を連結させる、または長さのある棒状ゴムを使うことで、摩擦抵抗を若干強くすることも出来ます。

・伸縮ポールやつっかえ棒で戸板を押さえる

時代劇などで、「引き戸の内側につっかえ棒を当てて施錠する」シーンを見たことはありませんか?
最も原始的で単純な方法ですが、そのぶん手間も費用もかからず、誰でも簡単に出来るお勧めの方法です。

伸縮ポールは、洗濯用品の物干し竿やインテリア用品のカーテンレールとして購入出来ます。
戸板の縁と戸枠の間で突っ張らせるように、ほぼ水平に設置しましょう。
長過ぎるなどの理由で斜めに設置してしまうと、戸板と枠の間でかかる圧力を上手く逃がすことが出来ず、ポールが折れ曲がったり外れたりしやすくなります。

伸縮機能がないただの棒を使う場合は、戸板の縁から戸枠までの距離よりも2~3ミリ短いものがお勧めです。
仕方なく長めの棒を使う場合は、戸板と戸枠の間の四角形の対角線に、斜めにちょうど収まるような長さの棒を探してみましょう。

・ドアストッパー

開き戸の下に挟んでドアが閉まらないようにするドアストッパーは、引き戸の下のレール上に設置すれば簡易ロックとして使えます。
ただし、戸板の下端と床の間に数センチの隙間があるフローリング用のドアストッパーは、先端が少し盛り上がって厚みがあるものが多いので、隙間が小さいふすまの戸板と床側レールの間に上手く挟むことが出来ません。
ドアストッパーを使う場合は、先端が∠状で鋭角になっているタイプのものを選びましょう。
または、ドアストッパーの傾斜部分を手前側に向けることで、戸板と戸板、または壁と戸板の隙間に挟み込む方法もあります。

5. 不安な場合は鍵屋に依頼!信用出来る優良業者の選び方

鍵選びや取り付け作業が不安な場合は、無理せずプロの鍵屋に依頼するようお勧めしてきました。
ですが鍵屋を含むライフレスキュー業者の中には、お客様の不安に付け込んで不当な高額料金を請求したり、「クーリングオフ出来ません」といった虚の説明(特定商取引法違反)で強引に支払いを迫ったりする悪質業者もいます。
どんな鍵屋なら安心して依頼出来るのか、見分けるためのポイントを解説します。

優良業者と悪質業者を見分けるポイント

・Point1:電話対応や料金説明は丁寧か?

まず悪質業者の特徴として、「電話時の説明や案内が曖昧」「総額費用の目安を教えようとしない」パターンが多いです。
これは、依頼確定後にこっそり不要な作業を追加したり、作業後に高額な追加料金を請求したりするための逃げ道です。

良心的な業者は、お客様の不安や疑問を少しでも取り除けるように電話受付のオペレーターを教育しています。
総額費用の目安を聞かれたら分かる範囲で丁寧にお伝えし、希望予算や依頼内容に合うプランも提案してくれます。
電話口で最低料金しか言わない業者や、見積りを頼んでも「実際にやってみないと分からない」などとはぐらかす業者は、作業後に思わぬ追加料金を請求される可能性が高いです。

なお鍵屋の業務は料金の変動幅が大きいので、広告やホームページに「鍵開け○○円~」などの最低料金しか記載しない業者はたくさんあります。
電話する前にホームページで依頼先を絞り込む際は、「最低料金だけでなく依頼パターンごとの料金も詳しく書かれているかどうか?」をチェックしておきましょう。
「丁寧な料金案内がどんなものか分からない」という方は、ぜひ当サイト上部メニューの「料金⇒料金詳細」をご参考にしてみてください。

参考:「鍵のサービス料金詳細」(当社でご依頼を受ける場合の料金です)
https://kagi-lt.jp/price/detail/

・Point2:賃貸物件の管理者承諾確認や、依頼者の本人確認をしているか?

賃貸物件の鍵、またはロッカーなどのレンタル用品の鍵の依頼で、管理者の承諾の有無を確認せずに安請け合いする業者は要注意です。
なぜなら賃貸物件やレンタル用品は、鍵の設置や交換でも管理者の承諾が必要になるからです。
そのため丁寧な仕事が出来る鍵屋では、賃貸物件やレンタル用品の鍵の依頼で「管理者の承諾を得ているかどうか?」を必ず確認してきます。

また、侵入や窃盗など不正目的での依頼を避けるため、依頼者の本人確認を必ず行っていることも優良業者の特徴です。
スタッフ到着時に保険証や免許証を提示していただく方法が一般的ですが、緊急時などで身分証明書類が手元にない場合は警察官の立ち合いをお願いしています。
このように重要な確認手順を怠る業者は、「お客様や物件管理者に負わせるリスクを考慮していない」、と判断しましょう。

・Point3:予算に合わせて費用を抑える提案をしてくれるか?

室内ドアの鍵の設置にかかる費用は、出張料金と部品代を合わせて20,000円前後が相場です。
ところが中には、「安全性や防犯性を売り文句に高額な鍵を勧める業者」もいて、希望予算を大幅にはみ出してしまうこともあります。

なるべく安く済ませたい場合は、そのことを電話時にはっきり伝えておきましょう。
室内ドアの鍵設置の費用相場は、穴あけ不要の補助錠やビス留め式の補助錠・掛け金で、目安10,000円~15,000円ほど。
穴あけ作業が必要なタイプの鍵で、20,000円~30,000円ほどです。
ふすまの場合は設置可能な鍵の種類が限られますので、40,000円以上もかかるケースはまずないでしょう。

・Point4:キャンセル料金の説明は丁寧か?

鍵屋のチェックポイントの4つ目は、「いつキャンセルを申し込むといくらのキャンセル料金がかかるのか?」です。
鍵屋の中には事前見積もり時点でのキャンセルを無料にしているところが多く、スタッフ到着後のキャンセルも、作業前なら無料で受け付けてくれる場合があります。
いざ契約した後に「キャンセルは出来ません」などと言われたり、予想外に高額のキャンセル料金を請求されたりしないためにも、電話時に必ず確認しておくことをお勧めします。

なお広告やホームページで集客して電話やメールで受け付けるタイプの鍵屋は、訪問販売に該当するため「特定商取引法」という法律が適用されます。
この法律では、「契約日から起算して8日以内に解約を申し出るクーリングオフ」という制度があり、お客様からクーリングオフの申し出を受けた業者は拒否することが出来ません。
クーリングオフは、業者のサービス方針とは関係なく最優先で適用される法律ルールです。
依頼した後、または料金を支払った後に不審な点や疑わしい点が出てきた場合は、「契約日から8日以内であればクーリングオフで解約出来る」ことも覚えておきましょう。

ふすまに鍵は設置可能? まとめ

後付け可能な鍵の種類が限られるふすまは、鍵の種類や設置方式の選択が重要なポイントです。
鍵を付ける目的やふすまのタイプを事前にしっかり確認して、問題なく設置可能な正しい鍵を購入しましょう。
自力での鍵選びや設置作業に不安があったら、無理せずプロの鍵屋に相談しましょう。
鍵屋を選ぶ際は、ホームページの料金説明を細かくチェックし、最低料金しか書かれていない業者は避けておくのが無難です。
気になる業者に電話をかける際は、質問への返答や説明が丁寧か、疑問や不安をきちんと解消してくれているかどうか確認しましょう。
少しでも怪しいと感じたら、契約日から8日以内にクーリングオフで解約出来ます。
業者の言い分を鵜呑みにして後で後悔しないように、電話時は落ち着いて慎重に会話し、相手の対応姿勢を見極めましょう。

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記事監修者

島田 宏幸(しまだ ひろゆき)

記事監修者

島田 宏幸(しまだ ひろゆき)

1964年生まれ。富山県出身。主任錠前技術者。
「鍵のかけつけ本舗」の創業時より当社に在籍。
これまで警察の捜査に伴う開錠や、金融機関における業務用金庫の開錠など、数多くの鍵トラブルを解決してきた。
今も現役として現場作業に携わるほか、教育担当として後輩社員の技術指導や育成も担う。 趣味は釣り、料理。

運営会社情報

  • 会社名

    :株式会社ライフ&テクノロジーズ

  • サイト名

    :鍵のかけつけ本舗

  • 代表者

    :水野辰章

  • 住所

    :〒261-0023

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