鍵業者の選び方をプロが解説!鍵開け・交換・修理を安心して依頼するために

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鍵の紛失や破損・故障といったトラブル。
または自力の交換作業で、どうしたらいいかわからなくなった場合。
安心して依頼出来る業者選びは、見分けるポイントを知っておくことがリスク回避のコツです。
悪徳業者に騙されることなく、優良業者を見付けるコツをご紹介します。

1. 悪徳業者の手口と実際のトラブル事例

鍵に関わるトラブルや相談は、普段の暮らしと密接に関わる「ライフレスキュー」のカテゴリーです。
多くのお客様が「すぐに解決出来ないと困る」状況に置かれるので、悪徳業者はそうした心理に付け込んで高額請求しようとします。
まずは悪徳業者のよくある手口と、実際にあったトラブル事例を見ていきましょう。

悪徳業者がよく使う手口

・最低料金しか示さない

電話で相談した際に、「料金は〇千円です」などと異様に低い金額を示すのは悪徳業者の常套手段です。
いざ依頼してみると、見積りとは桁が違う追加請求が来たりします。
話が違うと苦情を言っても、「あれは最低料金で済んだ場合の例です」などと逃げられてしまうのです。

・簡単に開けられるのに無理に壊して開けようとする

鍵屋の立場で言いますと、鍵開けや修理よりも交換が必要になる作業で、高めの料金をいただくケースが多くなります。
作業料金に加え、交換する鍵の部品代も上乗せされるためです。
悪徳業者は、お客様の専門知識のなさに付け込んで荒稼ぎします。
数千円程度の部品、あるいはほとんど手間がかからない作業なのに、数万円も請求されるケースは珍しくありません。
鍵開けは作業料金が比較的安いため、開けるのが不可能と見せかけて壊すことで、無駄な作業料金や部品代を上乗せするわけです。

・事前見積りとは全く違う料金を請求される

電話や現地確認の見積りで、「料金は○○円です」と安めの金額を提示されたらちょっと安心しませんか?
ですがこれも悪徳業者の罠で、何だかんだと理由を付けて高額な金額を請求してくることがあります。
「想定外の作業を要した」、または「高額の専用機材を使用した」などです。
鍵の作業に必要な手順や機材は、作業前確認をしっかりやればほぼ正確に割り出せます。
それをせずに後から追加料金を請求するのは、プロと呼べるだけの知識が不足しているか、モラルや良識が欠けているかのどちらかです。
鍵が古く劣化している、または仕組みが特殊な鍵など、本当に高くなってしまうケースも時々あります。
ですがこちらも事前確認ではっきりさせておくべき範囲ですから、作業前の見積りで料金を示さない言い訳にはなりません。

・実際にあった悪徳業者のケース

鍵の紛失で、ホームページに「鍵開け2,980円~」と表示されている業者を見つけたお客様。
高くても1万円くらいだろう、と依頼したところ、作業後に10万円以上もの料金を請求されたそうです。
「特殊な鍵」というのが理由だったそうですが、作業前に現地で確認していれば、前もって正確な費用をお伝え出来ていたでしょう。

また、「開けられる」と豪語した鍵開け依頼を途中でほったらかし、シリンダーを壊したまま音信不通になった業者の事例もあります。
暮らしの安全を守る鍵でのこのような対応は、お客様の住まいの安全に隙を作る危険な行為です。
当社にご依頼くださるお客様の中には、「他の鍵屋にいい加減な仕事をされたので、状況を回復したい」と仰る方もいます。
また過去に出動した案件でも、「どう見てもプロの仕事とは思えない作業跡」が見つかることがあります。
残念な話ですが、このような業者も実際に存在しているのです。

2. 業者に依頼する前に確認すべきポイント

依頼しようとしている業者が悪徳業者か優良業者か、ある程度見分けるためのポイントがあります。
「利用者目線で安心出来る対応かどうか」です。

電話相談時の確認ポイント

鍵屋への依頼は、まずを電話をかけて状況説明するところから始まります。
鍵屋にとっては丁寧なヒアリングで印象を良くするチャンスなのですが、悪徳業者はそうした意識が希薄なので、そこが最初の判断ポイントになります。

・ヒアリングは丁寧か?

電話でお客様の状況を伺うヒアリングは、作業内容や最終料金、適法性などを確定させるための必須手順です。
これは病院で行われる問診のようなもので、安全かつ的確な措置には欠かせないステップになります。
例えばマンションなどの集合住宅は、建物を管理している管理会社の承諾が必要になります。
しかし中には、管理会社の承諾の有無を確認せずに「今すぐ開けます」、などと無責任に安請け合いする事例も散見されています。

どのような種類の鍵が何個あるのか?
故障や破損といった不具合はあるか?
法律や管理規約に違反しないために、依頼者の本人確認や管理者の許可を得られるのか?
こうした点をきちんと質問・確認してくるかどうかで、その業者の姿勢が掴めます。

・見積りに曖昧さや安請け合いの印象はないか?

電話見積りの段階では正確な料金を出しにくいものですが、プラスマイナス10%程度の大まかな見積もりは可能です。
そのため上記のヒアリングと合わせ、「こちらの状況をきちんと考慮して出された数字かどうか」を推測するのも重要になります。

依頼を見合わせたほうが良い悪徳業者の回答例は、

「〇千円で出来ます」
 ⇒費用が変動する可能性を伝えず定額のような返答をする
「実際に作業してみないとわかりません」
 ⇒お客様に根拠がわかりにくい追加請求を上乗せしてくる恐れがある

などです。
大雑把でも電話で見積りを示しながら、「正確な料金は現地確認後にお知らせします」と言ってくる業者は信頼度が高くなります。
なお現地確認での費用確定は、「作業前に行う」のが鉄則です。
「料金は作業後にお伝えします」などと言われた場合は、依頼しないことをお勧めします。

依頼後の確認ポイント

・連絡もなしに時間に遅れていないか?

鍵屋の中には、「最短〇分で急行」などと説明しておきながら、断りなしに30分~1時間も遅れてくる事例があります。
交通渋滞などで仕方なく遅れる場合もありますが、お客様からいただいた連絡先の番号に、現在位置と到着予定時刻をお知らせするのがマナーです。

鍵屋の性質上、建物から閉め出されお客様に戸外でお待ちいただくケースが多くなります。
また金庫やキャビネットなどの鍵であっても、防犯面の不安や中身を取り出せない不便さをお客様は抱えています。
そうした事情を考慮せずに、連絡もせず30分以上も遅刻する業者は信用しないほうが良いです。
なお業者によっては、出動後のキャンセルにキャンセル料金が発生する場合もあります。
到着時刻の遅延など業者都合のキャンセルが無料で出来るかどうか、依頼前に確認しておくのが良いでしょう。

3. 信頼出来る鍵屋を選ぶポイント

悪徳業者を見分けるためのポイントは、その真逆を考えれば自然と優良業者に当てはまります。
あくまでも一般的な判断規準で例外はありますが、本項で示すポイントを押さえておけば、優良業者が見つかる確率を飛躍的に高められます。

信頼出来る業者の特徴

・料金表示が明瞭で丁寧

鍵の種類がたくさんあるのと同じように、鍵屋の作業料金にも数千円~10万円以上と大きな開きがあります。
そのため優良業者の料金表示は、以下の点を考慮して示されるのが一般的です。

◇ギザギザ鍵・ディンプルキー・特殊鍵(電子錠)など、鍵の種類
◇鍵開け・修理・交換など作業内容
◇一般住宅・車・バイクなど鍵の設置場所
◇故障や破損などの鍵の状態
◇出張料金や出動料金

上記の料金に加えて、一覧に記載がないケースについても説明があると安心です。

・キャンセル料がかからない

当社にお電話いただいた事例の中には、「スタッフ到着前にトラブルが解消した」、あるいは「見積りがご予算と合わなかった」などの理由でキャンセルされるケースもあります。
一般に優良業者は、見積り段階でのキャンセルはキャンセル料がかかりません。
急なトラブルでお持ち合わせがない、または予想よりも高額になってしまい費用の目処が立たないこともあるからです。
スタッフ出動後のキャンセルでは、いくらかのキャンセル料が発生する場合もあります。
ですが「見積り時のキャンセルは無料」なことも、優良業者が徹底しているポイントです、

・作業前に正確な料金を知らせてくれる

「作業前に料金をお知らせします」と明示している業者は、高確率で信頼出来る業者です。
値段がはっきりしない物は買いたくないのと同じように、料金が曖昧なまま作業して欲しいお客様もいません。
高評価を得ている鍵屋は、ホームページに必ず「作業前に現地で見積りします」といった記載があります。
前もって料金を知らせてくれる安心感があるかどうかが、優良業者の一番のポイントです。

・鍵屋の技術を証明する資格がある

鍵屋を名乗る業者は日本中どこにもいますが、その技術の裏付けになる根拠は、一般の方にはちょっとわかりにくいですよね。
実は鍵屋は、特別な資格がなくても始められる仕事です。
ですが錠前技能に関する民間の資格がいくつかあり、優良業者はこうした資格を持っていることが普通です。
「信頼できる鍵屋の証」とも言える資格をご紹介します。

◇鍵師技能検定試験 (日本鍵師協会)
◇錠前技師     (日本錠前技師協会)
◇ロックスミス   (ALOA・アメリカロックスミス協会)
◇錠施工検定    (日本ロックセキュリティ協同組合、厚生労働大臣認定)
◇防犯設備士    (日本防犯設備協会)

ホームページにこれらの資格が明記されている業者は「自称鍵屋」ではなく、専門業者に認められる技術や知識を持っています。

当社も日本ロックセキュリティ協同組合に加盟しており、 錠施工検定に合格した有資格者が多数在籍しています。
厳しい試験をクリアして、正確な鍵の知識と技術を身に付けたプロ集団です。

4. 鍵開け・交換・修理の費用相場

優良業者・悪徳業者の判断は、見積りでどの程度の金額を示してくるかで推測可能です。
ここで示す一般相場よりも極端に安い、または高い場合は注意してください。

一般的な鍵屋の費用相場

・鍵開け費用の相場

鍵開けにかかる費用は、開ける鍵の種類によって変わります。
ギザギザキーを使う一般的なタイプの場合は、目安4千円~2万円前後。
構造が複雑なディンプルキーは、上記の価格の高いほうに含まれます。
ハイセキュリティタイプや特殊シリンダーは、2万5千円~3万円前後。
カードキーやテンキーなどの電子錠では、5万円前後からが目安です。

一般住宅からの鍵開け依頼は、高くても5~6万円あたりに収まるケースが多くなります。
よほど特殊で高性能な鍵、または重大な破損でもない限り、鍵開けで10万円近くもかかるようなケースはまずないことを覚えておいてください。

・交換費用の相場

交換費用の変動は、おもに新しく付ける鍵の部品代が大きく関わってきます。
種類によっては付け外しに手間がかかるものもあり、その場合も費用が高くなりやすい傾向にあります。
交換費用の目安は、ギザギザ鍵・ディンプルキーなどのタイプで1万円~3万円前後。
カードキーやテンキーといった電子錠は、2万円~10万円前後です。
電子錠タイプの鍵には、高性能なものだと部品代で10万円近いものも珍しくありません。
交換する鍵の性能は、お客様の使用環境やご予算に合わせて決められるべきです。
希望に合わない高性能鍵をしつこく勧められたような場合も、断るほうがいいでしょう。

・修理費用の相場

修理を依頼する場合の費用も、鍵の種類で相場が変わります。
シリンダー鍵の修理は、2千円~3万円ほど。
仕組みが高度な電子錠は、2万円~10万円の範囲です。
修理費用の大半は、故障や破損の程度によってランク分けされることがあります。

5. 鍵業者の選び方・まとめ

安心して依頼出来る鍵屋は、お客様にご不安や疑問を残さない対応を心がけています。
反対に悪徳業者は、わざと不明点を残したまま作業を始めてしまったり、お客様の不安に付け込むような威圧的な言動を取ってきます。
最初の電話の応答で判断材料を得られますから、焦る気持ちを抑えつつ、落ち着いて相手の反応を観察しましょう。
事前に業者のホームページをチェックする場合は、不自然に安いと思わせるような記載があったら要注意です。
鍵の作業の費用変動についてきちんと説明があるところが、比較的良心的な業者です。
急な鍵トラブルの焦りに付け込まれることのないよう、ゆっくりと正確に説明することを意識してください。
とにかく急いで依頼したがる様子を見せると、悪徳業者の巧妙な罠にかかりやすくなってしまいます。

当社サイト・記事監修スタッフのご紹介

創業以来の鍵トラブル解決実績・累計12万件以上。
当社へのご依頼をお考えの方から、今現在鍵のトラブルでお悩みの方まで、多くの方に安心・安全をお届けしているサイトです。

【当社サイトのコンセプト】
生活に関するトラブルの解決業者、いわゆるライフレスキュー業者は、私たち鍵屋を含めてかなりの種類が存在します。
衣食住のひとつである住環境に直結し、お客様の知識不足や不安に付け込みやすい業種とも言えるでしょう。
当社では、一般の方にはわかりにくい鍵の世界を身近に知っていただくために、プロの視点で生きた情報をお届けしています。
「知らないから仕方ない」ではなく、知らないことを減らす意識が安心・安全の近道です。
当社のサイトがお客様の安心と安全に役立ちますよう、真摯な情報発信を心がけてまいります。

【記事監修者】
島田 宏幸(しまだ ひろゆき)
1964年生まれ。富山県出身。主任錠前技術者。
「鍵のかけつけ本舗」創業時より在籍している、まさに熟練のプロ職人。
ピッキングの早さと精度は社内でもトップレベル。
警察の捜査に伴う開錠や、金融機関における業務用金庫の開錠など、数多くの鍵トラブルの解決に貢献。
今も現役で現場作業に携わるほか、教育担当としても後輩社員の指導や育成を行っている。
趣味は釣り、料理。