今すぐ解決!マンション・アパートの鍵をなくした時の対処法

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マンションやアパートなど、おもに賃貸住宅で鍵をなくしてしまったら…?
一軒家とは違い他所の世帯も関わってくる物件なので、対処の際にいくつかの注意点があります。
安全に鍵トラブルを解決したい方に、今すぐ役立つお勧めの解決方法を伝授します。

1. ここにあるかも?もれなく探したい場所リスト

鍵の紛失に気付いたら、まずは思い当たる範囲内をくまなく探してみましょう。
なくした物が見つかりやすい順に、捜索場所をリストアップしてみました。

身近な場所・建物内

・着衣やカバンなど

当社で扱った鍵の紛失事例では、お客様の着衣やカバン・バッグの中で見つかったケースが多くなっています。
真っ先に探すはずの場所ですが、一度目には意外と見つからないものです。
身の回りはとくに念入りに探してみてください。

・自宅内

家にいて鍵の紛失に気付いた場合は、部屋の中をよく探してみましょう。
置き場所付近で他の物に隠れていないか、ゴミ箱や家具の隙間に誤って落としていないか、などです。
クッションやカーペットの隙間にあったり、ソファーの背もたれと座面の隙間に潜り込んでいることもあります。

・管理人室

管理人常駐タイプのマンションなら、鍵の落し物がないかどうか聞いてみましょう(勤務時間内に限ります)。
誰かが拾って届けてくれる可能性がありますし、監視カメラで落とした鍵を探せるかもしれません。
マンションの管理人は館内の清掃も行うので、落とし物を見つける機会も多いです。

・エントランスの掲示板付近

管理人が常駐していないマンションでは、エントランスの掲示板のあたりに落とし物が貼られている場合があります。
拾って保管している人の名前や部屋番号が書かれていることもあります。

建物外

・立ち寄った施設

駅やコンビニなどどこかの施設に立ち寄った場合は、店員や係員、清掃員に落とし物の有無を尋ねましょう。

・勤務先

退勤直後に気付いた場合は、勤務先も捜索範囲に入ります。
自宅からのルートも念入りに探しておき、消去法で鍵のある場所を絞り込んでいきましょう。

・車内

車を使っている場合は、車内もくまなく探しましょう。
タクシーを利用しているなら、タクシー会社にも車内の落し物の有無を確認します。

・路上

紛失に気付く直前に通ったルートも探したいところですが、車通りの多い道路は交通事故の危険があります。
探し物をしながら注意散漫な状態で動くのはお勧めできません。
人気のない路上などでの落し物は、すぐ警察に届け出る方が安全です。

誰かが持っている可能性も考える

家族や友人、勤務先の関係者など、直前まで一緒にいた人を中心に尋ねてみることも必要です。
普通なら落とし物に気付いた時点で知らせてくれるものですが、本人から問い合わせが来るまで気付かないこともあります。
鍵をなくした可能性がある場所にいた人、拾った可能性がある人をリストアップして、念入りに尋ね回りましょう。

2. 鍵紛失は警察へ早めに届け出よう

当社の統計では、「着衣など身近な場所になくした鍵があったケース」がトップを占めています。
そして次に多い発見場所が、警察です。
探しても見つからない時は、業者に依頼する前に最寄りの警察に届け出ましょう。

意外と多い?落とし物の受理件数

警視庁の統計によると、令和元年中に都内の警察で扱った落とし物の届け出は
 ◇遺失物(落とし主)…約105万件
 ◇拾得物(拾い主) …約415万件
もあります。
拾い主が警察に届けてくれるケースが多いため、早めに警察へ行くことで早期の発見・返還が期待できます。
警察のデータベースは基本的に全国共通なので、発見場所がどこであろうと必ず落とし主に連絡が来るのが大きなメリットです。

参考:警視庁ホームページ 遺失物取り扱い状況(令和元年中)
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/about_mpd/jokyo_tokei/kakushu/kaikei.html

保険適用に被害届が必要な場合もある

盗難被害にあった後の鍵の交換などでは、保険の適用に警察への届け出が必要な場合があります。
保険会社やプランによって内容は異なりますので、加入している保険会社の担当者や問い合わせ窓口に、鍵紛失に関する保険適用の条件を詳しく確認しておくといいでしょう。
ほとんどの場合警察への届け出(遺失物届、被害届)をしておくことは、「何らかのトラブルに見舞われて困っている」ことのアピールとしても有効です。

盗難被害に遭った場合は捜査の参考になる

落とした鍵で侵入盗などの被害に遭った場合、遺失物届を出していることで捜査が早まる可能性もあります。
侵入に使われた鍵の入手ルートが絞りやすくなるからです。

3. 賃貸・集合住宅の緊急時の連絡先

一軒家の持ち家以外の鍵トラブルは、管理者に無断で処理してはいけません。
自分が住む建物の管理者は誰(どこ)なのか知っておき、いざという時すぐに連絡を取れるよう準備しておきましょう。

管理会社が入っているマンション・アパート

マンション(分譲含む)やアパートなどの集合住宅では、管理会社が建物の維持管理を請け負うことが多いです。
住人や建物にトラブルが起きた場合、全戸に被害が拡大しないよう早めの情報共有が大切になってきます。
まずは管理会社に連絡し、鍵をなくして困っていることを伝えましょう。

アパートなど個人大家の賃貸住宅

戸数の少ない小規模マンションやアパートでは、個人で管理しているところも珍しくありません。
管理会社とは違い24時間受付サービスはありませんが、緊急時用にマスターキーを持っていることが多いので、個人大家であっても真っ先に管理者に連絡するのが安全です。
深夜などどうしても連絡がつかない場合は、まず最寄りの警察に紛失を届け出てから、緊急措置として鍵屋に開錠依頼しましょう。
ただし、事後承諾でやっていいのは「とりあえず家に入るための開錠」だけです。
壊れているなどで鍵の交換が必要な場合は、必ず先に管理者へ連絡してください。

分譲マンション

世帯ごとの自室の鍵で、エントランスやゴミ捨て場など共用部分を開錠可能なマンションがあります。
「逆マスターシステム」と呼ばれるとても便利な仕組みですが、各戸の鍵が共用部への出入りに絡むため、紛失時は管理会社への連絡が必要です。
「分譲だし自宅の鍵だから」などと考えて無断で処理してしまうと、後々大きなトラブルに発展するおそれがあるので注意してください。
また契約内容によって、鍵紛失時の対応や費用負担割合などが決まっている場合もあります。

オートロック付きのマンション

共用エントランスにオートロック扉が付いているマンションが増えています。
セキュリティ性の高さで人気のシステムですが、館内の全住人の安全に関わるものなので、鍵トラブルの対処には慎重さが求められます。
当社の場合共用エントランスの開錠については、管理会社の要請がなければ対応出来ません。
居住者本人の要請で開けられるのは、居室の鍵のみとなります。
エントランスに入れない状態の時は管理会社への連絡を急ぎましょう。
なお親しい住人がいる場合、部屋番号をプッシュして遠隔操作で開けてもらう方法もあります。
時間帯を考慮して、就寝中にインターホンを鳴らさないよう注意しましょう。

4. 鍵屋へ依頼!安心出来る業者選びの3ポイント

安心・安全のためには、信頼できる鍵屋を選ぶことも大切です。
どんな業者に対応を依頼すべきか、どこを基準に判断すべきかをアドバイスします。

point1. 料金の根拠が明確

鍵屋の依頼で発生する料金は、おもに
 ◇出動料(基本料金)
 ◇作業料(技術料)
 ◇材料費
の3項目。
このうち出動料は現場急行時に必ずかかる料金で、残りの2つが実際の作業で変動する部分になります。
料金の内訳表示が明確でない場合、不明瞭な費用が含まれているかも知れません。
料金を詳細に、はっきりと示している業者が安全です。

point2. 対応可能な鍵が多い

ギザギザがついた一般的な鍵は作業難易度が低いですが、ギザギザのないディンプルキーや電動式の鍵は開錠や合鍵作成が難しく、扱えない鍵屋も出てきます。
新しいマンションなどはセキュリティ性の高い鍵を採用することが多いので、自宅の鍵を壊さずに開錠可能な鍵屋を選びましょう。
依頼したい鍵のタイプを電話でなるべく詳しく伝え、「破壊せずに開錠可能」の確約が取れれば安心です。

point3. むやみに開錠を安請け合いしないところを選ぶ

繰り返し書きますが、マンションやアパートの鍵トラブルは管理者への連絡が必須。
鍵の開錠や交換が建物全体のセキュリティにも関わるので、使用者ではなく管理者の判断が不可欠なのです。
健全な鍵屋は、鍵に関する知識やスキルの特殊性(および危険性)をよく理解しています。
自室の開錠は一時帰宅のために事後連絡で出来るケースもありますが、エントランスなど共用部の開錠も安易に引き受ける業者は要注意です。
電話相談で管理者への連絡の有無を確認されたら、「健全性が高い鍵屋」と判断出来ます。

5. 鍵交換、かかる費用は個人負担?保険は使える?

共用エントランスがオートロック式のマンションが増えています。
外部からの侵入を難しくする防犯性の高いシステムですが、建物全体の安全に関わるだけに、鍵をなくすと大事になってしまうケースも多いです。
共用部の鍵をなくした場合は一体いくらかかるのか、保険は使えるのかなどについて説明します。

紛失による鍵交換は個人負担が一般的

通常建物で鍵一式が交換されるタイミングは、おもに入居者が変わった時。
前の住人と同じ鍵ではセキュリティ上問題があるので、管理者が維持管理業務の一環として行います。
ですが鍵の紛失による交換は入居者個人の過失になり、費用は全額本人負担が一般的です。

共用エントランスの鍵紛失時の費用目安

共用エントランスの鍵は他の居住者も使っている関係上、なくした場合は紛失者の鍵だけでなく全室分の鍵交換が必要になります。
交換にかかる費用は建物の戸数で変わり、1戸あたりの交換費用は2万円~4万円くらいが相場です。
 ◇小規模マンション ⇒50戸以内
 ◇中規模マンション ⇒50~100戸程度
 ◇大規模マンション ⇒100戸以上
 (一般的なマンションの戸数分類)
「自宅マンションの総戸数×4万円前後」で計算すれば、おおよその費用目安がわかります。
ただし特殊な鍵や最新の鍵などは一式10万円を超えるものもあるので、珍しい鍵が付いている建物は費用を高く見積もりましょう。

入居時の契約で負担割合が変わることも

マンション入居時の契約で、トラブル発生時の責任・費用負担割合が定められていることがあります。
ケースによって本人の全額負担、あるいは一部負担になるなどです。
住んでいるマンションの契約書類をよく確認し、(共用部の)鍵紛失について規定がないかどうか見ておきましょう。
管理会社へ連絡する際は、費用負担の規定についても聞いておくといいでしょう。

鍵の交換費用に保険は使える?

知らない人が多いですが、実は火災保険で鍵トラブルの費用が賄えることがあります。
火災保険は火事以外にも、生活上の様々なトラブルをカバーするプランやオプションが充実。
商品次第で内容は変わってきますが、たとえば「30分以内の簡易作業は費用補償」といったものが多いようです。
また火災保険以外にも、仲介業者が賃貸物件の入居者向けに用意しているサポートプランもあります。
加入している保険会社や、部屋を借りている仲介業者にも問い合わせてみましょう。

6. 鍵屋に開錠を頼むといくらかかる?

鍵屋に頼んで開けてもらう場合、一体いくらかかるのか気になりますよね。
当社の例を参考に、マンションやアパートでよく使われる鍵の開錠料金を見てみましょう。
なお当社では、以下の項目の示すタイプ別開錠料金の他に「時間帯ごとの出動料金」がかかります。
午前8時から午後8時59分までは8,000円、午後9時から翌朝7時59分までは13,000円が基本料金(最低料金)です。

ギザギザ鍵の開錠料金

ピンシリンダーやディスクシリンダーなどと呼ばれる、旧式の普及型のタイプ。
仕組みが単純なので難易度は低いですが、ピンやディスクの障害物が多いと開錠に時間がかかるため料金は変動します。
当社の場合、ギザギザ鍵の開錠は0円~15,000円です。

ギザギザがない鍵の開錠料金

シリンダータイプの鍵の中には、よくあるギザギザ鍵ではなく平たい板に穴が開いたような形状のものもあります。
ディンプルキーと呼ばれるタイプで、ギザギザ鍵よりも不正開錠に強いため普及が進んできました。
鍵の形状ではなくマグネットの磁力で操作するタイプもあります。
他にも、セキュリティ性能が特に高いことで知られる「カバスターネオ」や「マルティロック」といった製品も存在します。
ハイセキュリティタイプの開錠は19,000円、特殊なシリンダーの開錠は22,000円です。

特殊錠(電気錠・電子錠)の開錠料金

カードキー・暗証番号・指紋認証など、電動式の本体でキーを読み取るタイプは少々費用が掛かります。
開錠の知識や技術だけでなく、専用の特殊機材も必要になるためです。
電動式特殊鍵の開錠は、42,000円で承ります。

7. もう二度となくさない!鍵紛失のおすすめ予防法

今回は何とか解決出来ても、今後同じトラブルを起こさないよう気を付けなければいけませんよね。
ちょっとした注意や工夫で鍵の紛失を防ぐ方法を紹介します。

合鍵を作っておく(注意あり!)

鍵の紛失時に最も頼りになる対策は、合鍵を作っておくこと。
いざという時すぐに自宅に入れるので、夜間の鍵紛失や女性ひとりでも安心です。
ただし賃貸住宅の場合、大家や管理会社に無断で合鍵を作ることは出来ません。
賃貸では「鍵も管理者の所有物」とみなされるうえ、断りなしに合鍵を作られると他の居住者の安全確保が難しくなるからです。
分譲マンションなら自室の合鍵を自由に作れますが、賃貸に住んでいる場合は必ず管理者の許可を得てから作るようにして下さい。

置き場所を決めておき、他の場所にむやみに置かない

鍵をなくすパターンで多いのが、「置いたはずの場所に見当たらない」。
ちょっと仮置きするつもりでむやみに鍵を置いておくと、邪魔になって移動されたり、最悪の場合盗まれてしまうかも知れません。
鍵を置く場所は1箇所だけに限定し、他の場所にむやみに置かないよう気を付けましょう。
手持ちの鍵が邪魔な時は、ポケットやバッグなどにしっかり収めて手放さないよう気を付けましょう。

チェーンなどで繋いでおく

着衣やカバンなど鍵をしまっている物と、コードやチェーンで繋いでしまうのも効果的。
万が一落とした場合もそのままなくす心配はありません。
鍵開けに不便がない程度の長さで、しっかりとホールドされる強度のものを選びましょう。

複数の鍵をひとつにまとめておかない

自宅の鍵・実家の鍵・車やバイクの鍵など、複数の鍵を一つのキーホルダーにまとめている人がいます。
なくしたり落としたりした場合全ての鍵を同時に失うことになるので、別々に保管・携帯することをお勧めします。
「バラバラに持つと管理が大変…」と思われるかも知れませんが、いっぺんになくすリスクのほうが重大です。
必要な鍵だけ持ち歩くクセを付け、すぐに使わない鍵は保管場所にきちんとしまっておきましょう。

紛失防止タグを付けておく

落とし物防止用のグッズに「紛失防止タグ」があります。
BluetoothやGPS機能を搭載した電子タグで、持ち主と離れた場合アラームを鳴らしたり、
スマホにシグナルを送ってくれるので便利です。
GPSで位置情報を表示するものもあるので、落としたときの鍵探しが劇的に楽になります。

8. マンション・アパートの鍵紛失、解決方法まとめ

自己所有・自己管理で気楽な一軒家とは違い、多くの住人が一緒に暮らすマンションやアパートでは、トラブル発生時の対応にも気を使わなくてはいけません。
 ◇自己判断で勝手に処理せず、大家や管理会社への連絡をまず考える
 ◇警察にも早めに届け、鍵が見つかる可能性を高めておく
 ◇交換の費用に使える保険やサポートプランを知っておく
 ◇取り急ぎ鍵屋に依頼する場合も信頼性を見極めてから
余計な追加トラブルを生むことのないよう、心の準備と気配りを忘れないようにしてください。

記事監修者プロフィール

島田 宏幸(しまだ ひろゆき)
1964年生まれ。富山県出身。主任錠前技術者。
「鍵のかけつけ本舗」の創業時より当社に在籍。
これまで警察の捜査に伴う開錠や、金融機関における業務用金庫の開錠など、数多くの鍵トラブルを解決してきた。
現在も現役の主任錠前技術者として鍵トラブルの対応のほか、教育担当として後輩社員の技術指導や育成も担当している。
趣味は釣り、料理